はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

海外からやって来る、入手しやすい生花を御紹介!花を飾って気分は海外旅行

なかなか旅行にも行けない昨今ですが、花達は海を越えてどんどん日本にやって来ています。そんな花達を飾って、現地の風景を思い浮かべながら海外に想いを馳せてみてはいかがでしょうか?

 

今回はそんな、異国情緒あふれる海外の花達の紹介です!

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花に国境はありません。様々な魅力的な花が毎日、海を越えてやって来ます。そして、花は生き物ではありませんが、異国の地で育った花が 咲いて散るまでの一生を私達に魅せてくれます。

 

今、何処かの国で一輪の花が咲いていて、それと同じ花を飾る事はその国で花を摘んで来たのと同じ事と言えるかもしれませんね。

異国情緒あふれる花達

原産が海外の花は相当な量の種類があります。もちろん全部は紹介出来ないので、海外の雰囲気や特徴が色濃く出ている花、そして比較的入手しやすく、その上でなるべく長持ちする花を中心に紹介してみます。

 

過去記事で詳しく紹介した事がある花は、リンクを貼っておきますので気になる花はそちらも併せてご覧ください♪

 

バンクシア

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これぞ海外の花!って感じですね。以前こちらの記事でも紹介しました。

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バンクシアは、オーストラリアの乾燥地域が原産で、過酷な環境下で育って来たワイルドなやつです。そのワイルドっぷりが凄まじく、自然発火によって種を放出させる品種もあるとか。

 

私も負けずと、ワイルドにスプレーで染めちまった事もあります。

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こう言った花達を『ネイティブフラワー』や、『ワイルドフラワー』と呼んだりします。

種類も豊富で値段もピンキリです。その中でもバンクシアはドライで流通する事が殆どなので、数年単位で楽しめるという超お得なメリットがあります。

 

カンガルーポー 

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名前からして海外の花ですね。こちらもオーストラリアや南アフリカ原産です。ユニークな名前ですが、ポーとは何ぞや。よーく見てください。

正解は過去記事にありますので、興味を持ったら読んでみてください♪

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 黄色以外にもオレンジっぽいやつや、赤っぽいやつがあります。きれいにドライフラワーになってくれるので、上手くやればずっと飾る事が出来ます。

価格も手頃な方ですよ♪

キングプロテア

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ワイルドフラワー界の重鎮、あのラグビー強豪国である南アフリカの国花であるキングプロテアです。

プロテアは沢山種類がありますが、その中でもこの王様は、一際力強いオーラを放っています。そのオーラに負けないくらい重さもあるので、ヒョロい花瓶だとひっくり返って大惨事に至ります。

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ついでに、お値段もキングです。でも、一本でも抜群の存在感なので、ゴチャゴチャしたのが嫌ならキングお一人だけでも充分でしょう。

 

略してキンプロと呼ばれる事もありますが、アイドルに負けないくらいのカッコイイ花ですよ。

デンファレ

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いかにも南国ですが、こちらはワイルドというよりは、アロハな感じですね。(画像の真ん中の花)海が似合うリゾート感の漂う、蘭の一種です。

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ニューギニアや、オーストラリアの北の方が原産とされています。日本国内にも素晴らしい生産者さんがおられますし、輸入も、台湾からとかが多いかな、と思います。

 

また、フラダンスや南国に旅行に行った際に首に下げる【レイ】の素材としても有名ですね。

 

特徴は何と言っても、蘭類なのに、安い品種が多いです。よく見るのは【アンナ】や【ライトアンナ】というピンク系の品種ですね。南国系の葉っぱと一緒に飾って、ウクレレ でも聞いてみてはいかがでしょう。

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白いデンファレもあります。ジャックハワイなんていう、イケイケな品種もあります。

 ちなみに、ラン類は全般が自然乾燥によるドライフラワーにするのが難しいです。やってみるなら、シリカゲルの方がお勧めです。

アンスリウム

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コロンビアなどの南アメリカから、西インド諸島の方が原産の、個性的な花です。南国というよりは、熱帯を想像させますね。

スコップみたいな形ですが、花もプラスチックみたいなパリっとした質感です。

 

実は国内でも鉢の流通が盛んで、育てている人が結構多いです。観葉植物と同じ様な場所で育って来たので、観葉植物みたいな管理でオッケーです。

 

サイズも色も豊富で、価格も幅広いです。実は活け花にもよく使われる、人気の花です♪

モカラ

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デンファレを肉厚にした様な雰囲気が、何処か可愛くもある、元気いっぱいな花です。

しかし、この花、実は驚く様な秘密を持っています。なんと・・・

 

原産地がありません。蘭の交配で出来た、人の手によって作られた花です。しかし、どう見ても南国の雰囲気全開です。

 

とはいえ、生産地はタイやマレーシアが多く、国内では沖縄等で作られています。花の持ちが猛烈に良いのが特徴で、価格もかなり安めでお勧めです♪

 

リューカデンドロン


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とてもスマートでカッコいい南アフリカ原産のワイルドフラワー です。なんだか、頭の先まで葉っぱみたいですが、先端の花みたい形の葉っぱは苞葉(ほうよう)と言って、その中に花が入っています。

 

といっても、上の画像の最もよく見る品種【サファリサンセット】は、黒い玉みたいなのがあるだけです。

 

クリスマス頃になると沢山のリューカデンドロンが流通します。


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これらの実の様なタイプは、ドライフラワーにすると笠みたいな部分が開いて、全く違う表情を見せてくれます。2度美味しく、そしてとても長く楽しめるという特徴があります。

 

フランネルフラワー 

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切り花というより、鉢の方が流通が盛んなイメージのフランネルフラワー です。

 

フランネルフラワー の「ネル」は、ネルシャツのネルと同じ意味です。よくチェックの柄のシャツで見ますよね。

フランネルという言葉が生地の名前なので、そこから命名された花となります。

 

原産地がオーストラリアですが、その割には繊細なイメージの花です。ただ、花全体、下から上まで本当にネルシャツみたいにモフモフした触り心地なので、やはり異国の環境で育った事を感じる事が出来る花となっています。

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日持ちはそこまで良くないですが、あまりゴツゴツしたのはちょっと、、という方にもお勧めです。また、苗ならずっと楽しめますよ♪

 

ダイヤモンドリリーとネリネ


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原産地は南アフリカですが、イギリス人がダイヤモンドの採掘に訪れていた際に、あまりに美しい花に心を惹かれ、ダイヤモンドと一緒にイギリスに持ち帰ったというエピソードもある、大変美しい花です。

 

ダイヤモンドをたくさん見て来た人が、思わず持ち帰っちゃうくらい綺麗なこの花は、光に当たるとキラキラして、本当に美しいです。

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ネリネとダイヤモンドリリーは、正確にはネリネの中の一部の品種をダイヤモンドリリーと呼びます。

 

そもそも品種改良の元が違う、など色々な分類がありますが、イギリスでとても盛んに品種改良をされていたという経緯もあり、どれもダイヤモンドリリーと称するに値するくらい綺麗です。

 

私の中ではピンク系をネリネと呼んで、白をダイヤモンドリリーと呼び分けていますが、概ねそれで通用する事も多いです。

 

嬉しい事にお値段は、ダイヤモンドの名に反して比較的お手頃な事が多いです。

 

美しさの中に、歴史とロマンを感じます。時代背景や、当時の鉱山から見た一輪の美しい花を思い浮かべつつ、楽しんで欲しいと思います。

 

おわりに

やはり海外ならではの特徴がある花は、日本の庭先や露地であまり見かけない花になるので、気候の違う南米南アフリカオーストラリアの方の花が中心になっちゃいました。


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日本とは全然違う環境で育った花が楽しむ事が出来るのは、嬉しい事ですね。海外旅行は難しくても、花を飾って気分を味わって頂けたら幸いです♪

 

まだまだ紹介しきれていないので、また改めて紹介しようと思います。

読んで頂きありがとうございました♪