はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

フランネルフラワーの生花とドライフラワー。そして園芸の事も。まるごと紹介します♪

フランネルフラワーについて

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今回はガーデニングとしての花苗も人気の【フランネルフラワー 】という花について紹介します!

 

なんだか葉っぱみたいな色の花ですね。葉っぱと茎と花がほぼ同じ色、そして、手触りとかの質感も同じです。ぜひ一度触れて欲しい花です。

 

この記事では、生花とドライフラワー、それから園芸としての花苗も少し触れてみたいと思います。ちょっと長いので目次で気になる所だけでも参考にしてみて下さい♪

フランネルフラワーの生花っていつ買える?

フランネルフラワーは切り花としては主に9月頃から11月頃まで出回る事が多いです。でも、春頃も手に入る事があります。いや、そう言ったら初夏にも見たような・・・。

 

なんでこんな曖昧かというと、そもそも開花時期が長いんですよね。春と秋に開花すると言われていますが、今は輸入も盛んなので、何らかの形で比較的長いシーズン手に入る事があります。

 

国産と輸入、そんなに差があるわけではありません。ただ、長さが短い事が多いのと、輪数にバラつきが有ったりします。

 

なので、あまり常時販売しているお店は少ないです。私もボリュームや価格が良い時は仕入れて、他は主に結婚式のブーケとかで使ったりします。

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どうしても手に入らない時は、鉢を買って花を切って使ったりも。なかなか買い時や使い道が難しいですが、とても人気の花です。

 

よくブーケの画像で見ますからね。御祝いのスタンドや長めの花束や大きなフラワーアレンジメントではあまり見かけないですけどね。

 

もちろん、切り花として家庭で楽しむのもお勧めですよ。

フランネルフラワーの特徴

フランネルフラワー は、フランネルと質感が似ている事からその名が付いたとされています。フランネルとは、柔らかい生地ですね。ネルシャツが有名です。フランネルは別名フラノとも言います。

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まさにその通り。少しでも毛羽立った様なモフモフとした質感。触れた感じは繊維の様です。似た様な質感だとダスティミラーやシルバーキャットなんかがあります。

 

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フランネルフラワーは少々水を切らしやすいです。見た目通り柔らかく繊細で、茎の細い花です。切り戻して新しい茎の断面(水の吸い口)を出してやる事、水を変えることで鮮度が保てます。

 

切り戻しの際は水切りを、それでも元気が無ければ湯揚げをしてやります。大事にすれば、10日くらいは飾れるかと思います。

フランネルフラワーの花苗の育て方

フランネルフラワーは花の苗もよく出回っています。先程も書きましたが、開花時期が長いのも人気です。一番はやはり可愛い見た目ですけどね。

 

ちょっとした園芸の話になりますが、フランネルフラワーの簡単な育て方。

 

土は酸性を好み、水はけのよい配合をします。ピートモスと鹿沼土を5:5で混ぜて作ります。なんか難しそうですが、普通に混ぜればよいです。これに緩効性肥料を混ぜて、出来た土を少し放置してから植えつけます。

 

植え替え、植え付けは5月頃、もしくは10月頃が良いです。繰り返しますが、難しそうですが、普通に混ぜれば良いです。ホームセンターに売ってます。植える時は根が弱いのでなるべくそのまま崩さずに植えます。

 

それよりポイントは、置き場所と水やり。

 

夏場は日光が好き。でも暑過ぎるのは苦手。なので、半日陰。この半日陰と言うのは、軒下の様に時々日光が当たる、時間帯によっては日光が当たる所です。それでいて、梅雨時はずっと雨にさらされることが無い場所。つまりベランダとか軒下ですね。

 

冬場は5度以下なら室内へ。でも日光は好きなので日があたる場所へ。恐らく苗を買う時にラベルに耐寒性とか耐暑性とか書いてありますが、それが苗の性質です。夏と冬の過ごし方ですね。

 

水やりは土が乾いたら沢山あげます。乾燥にも弱いですが、多湿も苦手。土が乾いたら水やりをしましょう。比較的大きめの鉢に植えてやれば水を多く含めるので、忙しい方はそんな裏技も有ります。観葉植物もそんな感じですね。だから、土は鹿沼土。水はけが良いですからね。

 

ちなみにフランネルフラワーは多年草です。一年草と違って、毎年花を咲かせてくれます。嬉しいですね。開花時期も長いし。花が咲き終わったら、その花の付け根と言うか、びよーんと伸び始める根元を切ります。

 

庭がある人は直接植える事が出来れば水の心配はほとんどありません。土の量=水をキープできる量ですからね。

 

フランネルフラワーはエーデルワイス?

違います。いや、ずっとフランネルフラワーがエーデルワイスですって言ってきたんですよ。実際は違います。こういうのって恥ずかしいですよね。そしてお客さんに申し訳ない。そう教わったんですけどね・・・。

 

よく似てます。しかし、エーデルワイスはヨーロッパのアルプスに多く生息していて、エーデルと言う言葉もドイツ語です。それに対してフランネルフラワーはオーストラリア原産です。どちらかと言えばワイルドフラワーが沢山ある地域ですね。

そう、全くの別物です。

 

フランネルフラワーのドライフラワー

なんか萎れそうだなーなんて思いながら逆さに吊るして二週間。予定通りあっという間に水を切らしていきましたが・・・

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良いです。すごくいい。花弁は多少閉じましたが、花が小さくなってない。そして、茎も切れてない。さすがオーストラリア!真ん中の球状のモフモフが最高に気持ちいい!
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一か月以上経ちましたが、色褪せも無いですね。これは使えるぞ!ちょっと茎が柔らかいので、ワイヤリング必須ですけどね。花びらもしっかりついてます。

 

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 もっと沢山やればよかった。今度はシリカゲルで試そうと思います♪

 

おわりに

白グリーンのナチュラル系の可愛い花です。切り花を買うのも良いのですが、自分で育てて、その花を一輪花瓶に飾ると、より愛着がわきますよ。

上手に育てればとても長い付き合いになる素敵な花です。オーストラリアや南アフリカの花を育てる、飾る。現地に同じ花が咲いていると思うと素敵ですね。

 

花に国境はないです。ぜひ手に取って楽しんでみてください♪

読んで頂きありがとうございました♪