はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

ダイヤモンドと称される美しき花。ネリネという花について

花の名前は見た目から直感的に付けられたものが沢山あります。例えばライスフラワー、カンガルーポー 、ワックスフラワーなど。

 

その見た目から名付けられた花の名前はわかりやすくて、覚え易いですよね。

 

では、そんな直感的に付けられた名前の花の中で、1番ゴージャスな名前はなんでしょう?

 

それは、【ネリネ】またの名を【ダイヤモンドリリー】です。

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繊細で美しい花びら。咲き方は百合の様です。

 

高貴な花である百合は英語で【リリー】ですが、この【ダイヤモンド】と【リリー】の2つの名前を持っている花。

 

ダイヤモンドの様に美しい花が高貴な百合の様に咲くという、とてもゴージャスな名前の花ですね。

 

ツヤツヤとした花びらで、光が当たると綺麗に発色して本当に美しい花です。今回は名前に負けないくらい美しいこの花の紹介をしてみようと思います。

 

 

ネリネとダイヤモンドリリー

ネリネ、またの名をダイヤモンドリリーと書きましたが、色々と品種改良が加えられて行く中で、やはり同じ花でも品種によって雰囲気が変わったりします。

 

ネリネは、白以外にもよく見る色として

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こんな感じのショッキングピンクなどもあります。他には薄いピンクなんかもあります。

 

品種改良をされた地域の感性や、元になった種類が違ってたりするので、様々な形で現在私達の手元で咲いているんですよね。

 

元々は3つの原種を元に改良が進んでいったそうです。どれ程の人が関わって来たのでしょうか。もちろん今でも改良が進んでいます。

 

沢山の人の努力が今の時代にも美しい花を咲かせてくれています。

 

ネリネとダイヤモンドリリーは同じですが、細かく言えば、ダイヤモンドリリーは元になった原種が違います。ネリネの中の一種としてダイヤモンドリリーがある感じです。

 

なので、ネリネの中でも花びらに光沢がある品種をダイヤモンドリリーと呼びますが、種類も多いのでネリネの別名としてダイヤモンドリリーと呼ぶことも多いです。

 

ネリネは、どれも綺麗で美しい花です。

 

ネリネの歴史

ネリネは、古くは1800年頃、ダイヤモンドの鉱石を採掘する頃に及ぶ話があったりと、なかなか掘り下げると面白い歴史を持った花です。

 

元々の産地は南アフリカ。ラグビーの強豪国です。そこにあったダイヤモンドの鉱山を、イギリスの会社が大量に採掘していた頃、ネリネも一緒にヨーロッパへ渡っていったとされています。

 

ダイヤモンドと一緒に連れて行かれた美しい花。いかにダイヤモンドリリーが美しいかを物語るエピソードですね。

 

その後イギリスで盛んに品種改良されて日本にやって来ます。

 

しかし、日本では【彼岸花】に似ているという事で、御祝いには少し向かないと思われていた時期もあるそうです。

 

菊も同じ様な理由で避けられていた事があります。

 

ネリネは、大きなカテゴリーで言えば、ヒガンバナ科なので、まあ無理もありません。

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しかし現代ではその美しい名前も相まって、ウエディングでも人気の花となっています。

 

イメージって怖いですよね。こんなに綺麗な花なのに。

 

ちなみに、ネリネと言う名前の由来はギリシャ神話に出てくる海の女神【ネレイデス】から来ているそうです。

 

ネリネの出回り時期

何となく見た目からは夏に使うとスッキリとしていて、涼やかさもあり良さそうですが、秋冬がメインのシーズンになります。

 

9月の終わり頃から12月頃まで。最盛期は10月から11月頃でしょうか。

 

輸入もあるのでこの限りではな無いですが、店頭に並び易いのはこの頃です。

 

ネリネに似た花

ネリネは他の花には無い魅力が沢山詰まっています。似た様な雰囲気の花としてはリコリスやカラーなどが挙げられます。


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いずれも共通しているのは茎が美しく、スラッとしている事。

 

中でも黄色い花の写真のリコリスは、本当にそっくりの色違いですが、ヒガンバナ科ではあるものの、別のものとして扱われます。

 

ヒガンバナ科ネリネ属と、ヒガンバナリコリス属の違いですが、原産地もリコリスは東アジアとされています。

 

園芸でも人気ですが、リコリスの方が一足早く咲いて、寒さにも強かったりします。

 

なんとなく、見た目も強そうですよね。

 

ネリネの価格

ネリネはダイヤモンドリリーの別名を持つ美しい花。さぞお高いのでしょう?

 

と思うかもしれませんが、旬の時期であれば1本が250円から400円くらいで買えるお店もあります。

 

特にピンク系は出回る量も多く、運が良ければ180円くらいで買える事もあるかもしれません。

 

繊細な見た目とは裏腹に長持ちする花なので、美しい花をじっくりと楽しめます。

 

蕾の状態からでも綺麗に咲いていきますので、そう言った変化も楽しめる花です。

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真ん中の辺りに蕾が残ってます。ちなみに花の周りにベージュっぽいヒラヒラが付いていますが、これは取ります。

 

おわりに

ネリネは、プレゼントにも最適ですよね。秋冬の贈り物として、特に女性には喜ばれそうです。

 

秋冬に人気の暖色では無いので、どちらかと言えば大人っぽいスッキリした組み合わせや、ピンクの可愛さを生かした様な組み合わせでプレゼントすると喜ばれると思います。

 

花言葉は【また会える日まで】【忍耐】【華やか】【箱入り娘】など。プレゼントの際にしっくり来る言葉を拾って一緒に渡すと、きっと喜ばれると思います♪

 

まあ、箱入り娘は使いにくいですね(笑)

他にも花の名前に特徴がある花を紹介しておきます。よかったら見てやってください。

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