はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

リューカデンドロンのドライフラワー

リューカデンドロンについて

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フローリストのいろはです!今回紹介するのは【リューカデンドロン】という花です。

 

花っていうか強そうな武器の様なルックスと名前ですね。赤黒い感じが、シックでかっこいい花です。(グリーンもあります)

 

 

リューカデンドロンの原産地

リューカデンドロンは、南アフリカ原産のワイルドフラワーです。

 

ワイルドフラワーと言えば、他にも南アフリカの国花である【キングプロア】や【バンクシア】 など、荒々しさと逞しさを兼ね備えた様な花がたくさんあります。

 

 

asunaro-flowers.hatenablog.com

 ちょっとした豆知識の様な事も紹介してますので、良かったら見てください♪ 

asunaro-flowers.hatenablog.com

 

動物もそうですが、やはり育った環境に合わせて植物は進化していますね。

 

リューカデンドロンの魅力

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リューカデンドロンの魅力と言えば、長持ちするという事が最初に浮かびます。

 

切り花として、ほとんど姿を変えずに何週間も飾る事が出来ます。

 

また、強いのに関わらず価格が比較的手頃である事も魅力です。一本が150円から高くても300円くらいまでが相場でしょうか。

 

出回り時期

ほぼ周年出回っています。夏場は、【暑さに負けない強い花】として重宝され、秋には【秋色を演出する花】として。

 

そんな感じで、年中何かの形で使われています。

 

癖のある見た目の花

色もですが、ちょっと癖の強い見た目。どう合わせて良いのか難しく感じるかもしれません。

 

しかし、案外万能な一面もあります。特に、トロピカルな色との相性が良いですね。何か明るい色と混ぜると、その対比が洒落て見えます。

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あとは、やはりワイルドフラワーとの相性は抜群です。

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 リューカデンドロンの実

秋冬になると、リューカデンドロンの実も出回り始めます。非常に種類が多いのでまたまとめて紹介しようとは思います。

 

代表的なのはこの【ジュビリークラウン】でしょうか。

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他にも【ジェイドパール】 など、なぜかゴージャスな名前が多いです。

 

実を宝石に見立てた様な呼び方が多くて、どことなく原産地の空気感の様なものを感じる事が出来ます。

 

ちなみに、リューカデンドロンの実はドライフラワーに出来ます。簡単にできるので、大変人気。クリスマスにも人気ですね。

 

リューカデンドロンのドライフラワーの作り方

今回使用したリューカデンドロンの品種は、おそらく最もポピュラーな【サファリサンセット】です。

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グラデーションがきれいな人気の品種です。他にもグリーンがあったりします。

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なぜか一本は首が曲がりましたが、気にせずに行きます!ちょっと日数が経っているからでしょう。

 

今回は逆さに吊るして2週間放置しました。寒い季節ですが、湿度は低いので良い感じに仕上がったと思います。

 

そして、写真を撮る時に偶然、素晴らしい夕陽が当たってきたんですよ(笑)そこにも注目して欲しいです!

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なんか凄いムーディーになりました。オーラを感じずにはいられない。

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実際の見た目に近いのは↓

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こんな感じです。

かなり黒っぽくなりました。でも、かなり原型を保っていて、相変わらずかっこいいです。

 

茎も葉っぱもしっかりしているので、非常に頑丈です。なかなかここまで強いドライフラワーは少ないですよ。

 

オブジェの様な飾り方も良いですね。花としてではなく、【かっこいい お洒落な造形】として使うと良いかもしれません。

 

おわりに

ちなみに、リューカデンドロンは【リューカ】っ略して呼ぶ事が多いです。【レウカ】と呼ぶ人もいます。

 

しかし、略し方として【デンドロ】と略すと、別の花を指すことになるので、注意が必要です。

 

毎回、海外が原産地の花の紹介の時に言っていますが、

 

外国が原産地の花を飾る事って、現地の花を摘んで来て飾っているのと同じ事だと思うんですよね。

 

そう思うと、そういった花を飾る事ってとても素敵だと思いませんか?

 

現地に咲く花が自分の部屋に飾ってあるって、ある意味インテリアの様なものですよね。

 

ぜひ、花屋で見かけたら生花として、その後はドライフラワーとして、2回とも楽しんで欲しいと思います♪

 

いろはでした♪