カーネーションの鉢について
花屋には母の日などの大量に花が出回るイベントの後には、花の管理のお問い合わせが結構あります。特にプレゼントで頂いたものは、直接自分が店頭で説明を受けて購入するわけではないですからね。
特に、鉢の管理のお問い合わせが多いです。花束などの切り花よりも、長い付き合いになりますからね。
そこで今回は、母の日によく売れる、カーネーションの鉢について説明してみようと思います。
ちなみに、花束はこちらを参考に↓
容器に入ったフラワーアレンジメントは、水を足せばOKです♪
カーネーションってどんな花?
カーネーションは母の日というイメージが強いですが、切り花に限っては 一年中出回っていて、常に人気の花と言っても過言ではありません。難しい分類とかの話は置いといて、簡単に言えば【持ちが良い】【お手頃プライス】【色が豊富】で、種類が本当に多い。
花屋目線でいえば、うん、実に使い勝手が良い。これに尽きます。
と、ここまでは生花の切り花の話ですが、鉢に関しても出回り時期こそ限られていますが、持ちがよく、比較的お手頃なところは同じです。
ただ、切り花は基本的には涼しい所の方が持ちが良く、店でも冷蔵庫に入れたりしていますが、鉢は違います。間違っても、冷蔵庫や冷暗所の管理はしないようにしてくださいね。
私は難しい表現とか専門用語とか嫌いなので、なるべく分かり易く説明しようと思います。良かったら参考にしてみてください♪
カーネーションの管理のコツ
まずは、カーネーションの鉢の特徴として
- 日光が大好き
- 蒸れ過ぎは苦手
という事が挙げられます。夏までは日当たりの良い所で管理しましょう。
真夏になると暑過ぎるので、直射日光は避けた方が良いです。涼しい地域はそのままでも良いですが、近年は北海道でも猛暑になっちゃいますからね。葉っぱが焼けたりします。
基本的には外で管理です。まあ、日光が充分に当たれば屋内でも良いですけどね。真夏は暑過ぎるなら猛暑から逃げる意味で、真冬はあまりに寒いようなら日当たりの良い屋内に移しても良いです。
水やりは、土が乾いてからたっぷりと。これが蒸れない秘訣です。注意点は、土の表面に掛けてください。上からジョーロでシャーっと掛けるのは、葉っぱが蒸れちゃいます。なので、梅雨は軒下が良いですね。
あと、夏の水やりは朝か夕方にしましょう。色々理由はありますが、簡単に言えば気温が高いとお水が、お湯になりますからね。
この辺の事は、花に付いている管理方法のタグに小さく書いてあったりもします。その理由だと思ってくださいね。
肥料について
これが一番わからないですよね。うちのおじいさんは、ほぼ全てに卵の殻を置いていました(笑)
まず、真夏と真冬は不要です。これは成長が弱まる時期だからで、栄養をもらっても、育つ気分じゃないんです。かえって、疲れちゃうんですよね。
一年の中で、グングン伸びたい時期と、のんびりしたい時期があるんすよねー。って感じ。どうか、夏休みと冬休みを、花にもやってくださいませ。
まとめると、
- 開花期は化成肥料の置き肥(固形のやつ)を月に一回。
- 液体肥料なら一週間に一回でOK。
- 花が無い時期は、あげなくてOK。
まあ、母の日の後はとりあえず、肥料を大至急用意!って事は無いですので安心してください。
それより日光と水です。特に、発送で届いた鉢は暗い中にいましたからね。お水も、いつあげたのかわからないので、とりあえずはあげちゃって良いと思います。
大抵の鉢は肥料が施された状態で出回る事が多いです。多分、土の表面に白っぽいのが乗ってます。(粒みたいなやつ)
花ガラを摘む
もうひとつ重要な事が、花ガラ摘みです。咲き終わった花を摘んであげましょう。カーネーションの場合は手でも出来なくはないですが、一個取ったつもりが、下の蕾も一緒に取れちゃうなんて悲劇が良く起きます。
なんでもいいのでハサミで、咲き終わった花だけを摘む方が精神的にも良いと思いますよ♪
植え替えに付いて
カーネーションに限らず、鉢はどんどん根っこを伸ばすので、やがて今より大きな鉢に、より多くの土で育ててやることが必須となります。
カーネーションの植え替えのタイミングは真夏と真冬以外です。出来れば、頂いた年の秋ごろが良いかと思います。
植え替える前に、今の鉢の半分くらいをバッサリ切って植えてください。あ、プラスチックを切るんじゃないですよ。草丈を半分にです。
土は市販の培養土で良いです。水はけが良いと謳ってるやつで良いです。私は普通の草花用の培養土を使いました。
そんな感じで育ててやれば、毎年大きくなってくれますよ。日光浴と、夏と冬の過ごし方がネックです。
ちょっとした豆知識
カーネーションによく似た花として、日本で長く愛されている【ナデシコ】という花があります。とってもカーネーションと深〜い関係のある花ですので、こちらの記事も良かったらどうぞ。
もっと愛着が湧くこと間違いなし?です♪
おわりに
肥料とか土とか水やりとか。難しそうに聞こえますよね。正直、絶対うまくいくって言えないのが植物です。地域やその年の気候や気温がありますから。生産者さんみたいに、ビニールハウスで管理は出来ませんよね。
それでも、カーネーションは比較的育てやすい。花の成長もわかりやすい。切り花としてコップに一輪入れてもかわいいので、ぜひ永く楽しんで頂きたいと思います♪
あと、母の日のプレゼントだけでなく、自分用にも是非どうぞ。
参考になれば幸いです。読んで頂きありがとうございました♪