今回は母の日の定番である【カーネーション】について紹介したいと思います。
カーネーションと言えば母の日。日頃の感謝の気持ちを込めて花を贈ることは、とても素敵な事です。
でも、せっかく贈るなら、なんでカーネーションを贈るのか。そこの意味や歴史を少しでも知っておけば、贈る方にとっても、受け取る方にとっても、より深い意味のある花になると思うんですよね。
という事で、母の日にカーネーションを贈ってみようという方はぜひ、参考にしてみてください♪
カーネーションについて
そもそも、カーネーションってどんな花?という方もいますよね。ざっくり言えば、写真の様に丸く咲く花です。
色もたくさんあって、花の持ちも抜群に良いです。なかなか枯れにくい花として知られていますね。
そして、お値段も手頃です。150円から250円位が相場です。母の日は少し値上がりしますけどね。バラなんかよりはお安くなっております。
弱点は茎
そんな完璧なカーネーションでも、唯一と言っていい程の弱点があります。
それは・・・【茎が折れやすい】という事。
茎の節目の部分がポキッと折れやすいんですよね。特に、茎が太いと折れやすいです。取り扱う時は、そこだけ気をつけましょう。
世界中から集まる花
また、カーネーションは近年、世界中から輸入されている花でもあります。もちろん国産もありますし、特に区別して販売はしていません。
コロンビアとかが有名ですね。中国とかもあります。世界的に人気の花といえるでしょう。
母の日にカーネーションを贈る理由
なぜ母の日にカーネーションを贈るのか。その起源はアメリカにあります。
ある女性が、敬愛する母親への想いを後世に伝えるべく始まったとされています。
母の偉大さを知った娘が、母親のための祝日を設けようと働きかけたのが、母の日の始まりと言われています。
では、その偉大な母とはどの様な人だったのでしょうか。
偉大な母の存在
その娘の母親は、戦争で傷付いた兵士をケアするボランティア団体を立ち上げ、終戦後も平和活動や教育など、様々なところで沢山の人の心に寄り添って来た人と言われています。
人々に無償の愛を捧げる様な存在でしょうか。母親とは何か。を、行動で示した偉大な母と言われています。
そんな母親をみて、1人の娘がその活動や考え方、信念の様なものを伝えるべく始まっのが母の日と言われています。みんなで広くその考えや在り方を共有する感じでしょうか。
そうそう、戦争の話が出て来るあたりから分かる通り、そんなに大昔に起源がある話では無いんですよ。
20世紀の初め頃と言ったところですね。
日本には、明治時代に伝わったそうです。
なぜカーネーション?
それでは、なぜたくさんの花が出回る中、カーネーションを贈るのか。それは、その偉大な母親が好きだった花がカーネーションだったからと言われています。
その母親が亡くなった際に、娘は祭壇へ、母親の好きだった白いカーネーションをたくさん飾ったそうです。
カーネーションとキリスト教
もう一つ、カーネーションを贈る理由として、キリスト教とカーネーションの密接な関わりが有ると言われています。
それは、キリストが十字架に架けられた際に、聖母マリアが流した涙の元に咲いたのがカーネーションと言われています。
母が流した涙の理由は悲しさに溢れていますが、やはり愛があってこその涙。
そして、エピソードにある母親は非常に熱心なキリスト教徒であったとも言われています。
好きな花というか、愛する花だったのでしょうか。カーネーションを好きな理由は、そんなエピソードから来ているかもしれませんね。
白いカーネーションは贈るのNG?
現在では、先程のエピソードにある通り、白いカーネーションはお亡くなりになられた方(母親)へ贈る花とも言われています。
娘が母の最後に祭壇へ飾った花ですからね。
普段は全然問題ないのですが、敢えて母の日に白いカーネーションを贈るというのは、その由来を知っていたら誤解を招くかもしれません。
カーネーションの色と花言葉
カーネーションは沢山の色があって、どれを選んで良いか迷いますよね。ここでは、代表的な色と花言葉を紹介します。
赤・・・母への愛
ピンク・・・感謝
オレンジ・・・純粋な愛
黄色・・・軽蔑、嫉妬
紫・・・気品
となっています。白は、尊敬などの花言葉もありますが、母の日だけは、先程のエピソードがあるため避けた方が無難です。
黄色のカーネーションは、まあ、花言葉に合わせて選ばなければ良いのでは無いでしょうか。
一般的には、似合いそうな色だったり、好きそうな色で選んで問題ないです。黄色はビタミンカラーで、元気が出るイメージですからね。
近年変化しつつある母の日
最近では、母の日には母が喜ぶ事をしてあげようという考え方が強くなっています。花に限らず、好きな物、好きな事をしてあげるのが一番嬉しいかもしれませんね。
どの様な事でも良いとは思いますが、せめて一輪だけでもカーネーションを添えてあげると、エピソードにある母と娘の思いが後世に伝わっていくと思うんですよね。
やはりいつの時代も、平和を願う声は絶やさない様に。また、強く優しい人に敬意を払う事を忘れない様に。
平和な世の中を願う日という意味も含めて、母の日を迎えてみてはいかがでしょうか。
おわりに
ちょっと長くなりましたが、母の日とカーネーションの関係、わかりましたでしょうか?
海外から伝わった文化ではありますが、多くの人に広めようと思って始まった母の日なので、逆にそれが良かったりしますよね。海を越えて、その想いが伝わってきたという事でしょう。
そして日本やアメリカに限らず、なんと今は世界中に母の日は広まって存在しています。
宗教的な事や季節など、様々な要因があるので、国ごとに時期や内容、習慣に違いがあったりします。気になる方は世界の母の日を調べてみると、より深い意味を見つける事が出来るかもしれませんね。
毎年来る日だからこそ、絶やさずに続けていきたいですね。日本では毎年5月の第2日曜日と決まっています。
読んで頂きありがとうございます♪
フローリストのいろはでした♪