はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

エアープランツの簡単な育て方

エアープランツについて

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今回はエアープランツという植物について簡単な説明と育て方を紹介します♪

 

エアープランツは最近では雑貨屋さんとか、100均のお店でも売っていたりします。

 

今回の画像で登場するのは切り花の市場から仕入れたエアープランツです。ワイヤーを付けてフラワーアレンジメントとかにも使えますからね。

 

MIXというか、アソートというか。そんな感じで小振りなものを仕入れたのでそれと共に紹介します♪

 

 

そもそもエアープランツとは?

エアープランツは、主に熱帯に広く分布しているパイナップル科の植物です。

 

そして、そのパイナップル科の植物は熱帯または亜熱帯に広く分布していて、砂漠なんかにも自生しています。観葉植物なんかにも多いですよね。

 

つまり、まあ見た目からも分かる通り暑い所で育っています。

 

エアープランツは変種を加えると600種類以上もあるそうで、多様な育ち方をしている事が伺えますね。

 

多くは木や岩に活着しています。という事は、土が必要ないです。空気に含まれる水分だけで育つ事も出来ます。

 

空気だけで生きる。まあ、無敵ですよね。空気が食事なわけですよ。

 

そんな育ち方から付いたネーミングが【エアープランツ】です。

 

良く似た植物に多肉植物がありますが、あれは土が必要ですからね。見た目は似てますが、土には植えないようにしましょう。

 

エアープランツの水やり

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空気で育つとはいえ、それは大自然の中の事。しかもここは熱帯ではなく日本。やはり環境が違うので放ったらかしには出来ません。

 

エアープランツが育っている場所は霧とかが発生しますからね。乾燥にも強いですが、それなりに水分が必要です。

 

水やりは主に2つの方法があります。

 

霧吹きで水やり

普通の水で良いです。頻度は週に1回くらい。そのままシュッシュと。簡単ですね。多くても週に2回くらい。ポイントは夜に水やりする事です。

 

夜には葉の部分の気孔が開きますので、その時に水をあげると良いです。

 

沢山する必要は無いですが、満遍なく与えると良いです。形状によっては中心の方に水が溜まると思うので、軽く逆さにして水を切ると良いです。

 

ソーキング

聞き慣れない言葉ですが、簡単に言えば水を張った容器に30秒から長くても1分くらい沈めます。何時間もそのまま放置する必要は無いです。

 

まあ、普段は霧吹きで大丈夫ですが、月に一度くらいはやっても良いです。

ちょっと長く留守した時や、極端に萎れている時、または暑い日が続いた時なんかはお勧めです。

 

夜にやりましょう。これも水が溜まると良く無いので、逆さにして水を切ります。

 

エアープランツの置き場所

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いくら強いとはいえ、極端な気温差は避けたいところです。車内とかはNGですね。気温がいきなり高くなる所なんかは良くないです。

 

適温は15度から25度くらいです。直射日光を避けた明るい場所が良いでしょう。まあ、明るい室内ってところです。

 

冬の寒さと暖房の直風は結構ダメージが大きいです。人間が快適な範囲内で飾りましょう。多少の高温は大丈夫です。私が飾っている場所も30度位にはなります。

 

エアープランツの育て方で失敗しやすい事

私の個人的な統計では水のやり過ぎで腐る事が多いです。多肉植物も同じですね。観葉植物も。

 

少々水を切らしても割と復活します。もちろんちゃんと水を与える方が良いですが。やり過ぎは腐りますからね。腐ると復活はしません。

 

エアープランツのお値段はピンキリ

エアープランツは100均はもちろん、園芸店ではかなりレアな物もあったりして、10000円を超えるものもあります。

 

頑張って増やせば、もしかしたら・・・。と思いますが、結構ゆっくり成長します。

 

ちなみに今回仕入れた切り花のエアープランツは1個が300円から500円くらいで販売されると思われます。お店によって変動します。

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100均のよりは一回り大きいのと、形が綺麗です。併せて流木を拾いに行けば、楽しみも広がりますね♪

 

エアープランツの増やし方(株分け)

異国の地で育った植物を飾る事はロマンがあります。その植物の先祖は熱帯の何処かに子孫を残して生きていると思います。

 

植物って本当に良いものですねー。

 

私達が同じようにエアープランツを増やしていくには、株分けと言う方法があります。エアープランツは花が咲きます。そして多くはその後、子株を作りますのでその子株が大きくなったら根元を綺麗にカットします。

 

親株との接地面を切り離すような感じ。まさに子離れ、親離れです。親株の半分より大きくなった、2/3くらいの大きさになった時でしょうか。

 

そして同じように水を与えながら育てていきます。寒さに弱いので、株分けは暖かい時期がお勧めです。子株はやはり小さいだけあって、寒さに対しては親株以上に過敏ですからね。

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梅雨だと水分も多めで、育ちが良いとの事です。私はあまり気にしていませんけどね。

 

おわりに

ガラスのボウルに入れたり、容器に入れて吊るしたり。今までの植物ではなかなか出来なかった飾り方が出来るエアープランツ。たくさん出回るようになって価格も下がってきたので、この機会にぜひ飾ってみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに株分けした子株が親となり子株をつけるまで、通常は数年掛かるそうです。私はまだ至っていません。一度買ったら末長く楽しめそうですね♪

 

読んで頂きありがとうございました。

フローリストの いろはでした♪