花束の正しい持ち方
以前このブログでも書きましたが、花束の花は茎にお水を含んだ綿やゼリーなんかを付けて、それを水の代わりにして生きています。それをビニール袋で包んで水がこぼれない様にしてあります。
中身はこんな感じ。なので、逆さにするとお水やゼリーが垂れて出て来ます。メッセージカードが付いていたら濡れる事もあります。
そして、最悪の場合は、ラッピングから中身がスポッと抜ける事だって起こりかねません。そりゃあそうです。下から上に包み上げてますからね。例えるならクリスアスでよく見るチキン。あれのチキンのホイルの部分を持って逆さにしたら、スポッと抜けることだってありますよね?
なので、正しい花束の持ち方は花を上に向けた状態で持つ事です。
こうする事で花の水不足によるダメージを減らし、様々なトラブルも回避する事が出来ます。
ただし、垂直じゃなくても大丈夫。斜めに抱えるのはOKですよ。片手をそっと後ろに添えてやってください。
あくまで頭が上に向いている範囲内ですよ。まあ、水平に持つ人は居ないと思いますけどね。想像したらカッコ悪いもんね。
花束を置く場合の置き方と置き場所
しかし、花束を常に立てておきましょうというのは言い過ぎです。現実的には渡す時と持ち運ぶ時以外はどこかに置いておく事の方が圧倒的に多いです。そんな時はやはり横にして寝かせますよね。それは当然ですし、私もよくやります。下手に立てかけて倒れでもしたら本末転倒ですからね。
そこでの注意点があります。寝かす時の注意点。それは、
①花の面を下にしない。
②重ねない
③持ち上げる時はリボンの下を持つ(リボンより上はなるべく触れない)
④寝かせる時は花の方を水平以下にしない。(茎の方が高くならない)
⑤暖房や熱いところは避ける。
という事です。④は水の事はです。水が茎のある下から逆流しますからね。それに加えて、花は案外簡単に傷が付きます。花の面は出来れば触れて欲しくない所。そして、ラッピングもまた、紙やセロファンを用いる事が多いので、簡単に折り目や皺、そして型崩れが起きたりします。
せめて、花束を渡すまでの間は、大事に扱って欲しい。プレゼントはラッピングも大事ですからね。
花束を逆さに持つのは何でかな?
時々見かける、花束を逆さにして持つスタイル。何でそうやって持つのだろうか?そんなことを考えました。
まあ、なんかスマートでお洒落に見えるんでしょうね。あと、花束はどうしても花の部分が重くなるから、重い方を下に向けた方が安定して持てる様な気がするのもわかりますね。
時々、男性と女性が向き合って、男性が手を後ろに回して花束を隠し持っているような光景の写真も見ます。男性は花束を逆さに持ってる事が多いです。
あれは確かにかっこよく見えるかもしれません。いや、残念ながら絵的にはなんかカッコいいです。しかし、真似しないで欲しいです。どのみち、渡す相手からも自分からも、その姿は見えませんから・・・。
歩いている人も送別会の時期とかは逆さにして花束を持つ人を時々見かけます。さすがに私が注意する事はありませんが、少しでも多くの人が正しい花束の持ち方というか、花束の構造を理解してくれることを願うのみです。
正直、花屋の説明も足りてないかもしれませんね。
ドライフラワーは逆さに持っていいよ。
という事で。タイトルからは反対になりますが、ドライフラワーは水が無いため逆さでも真っすぐでも斜めでも。好きな様に持ってください。ただし、ラッピングがして有る場合はしっかりとラッピングの上からその下の本体も掴んでください。
フラワーアレンジメントや鉢物は?
ちなみにカゴに入ったフラワーアレンジメントも水が入っているのでこれは水平を保ってください。ケーキを運んでいるのと同じです。コップに水が入った状態というか。
鉢物も一緒です。どちらもセロファンで包んである場合はそれが水受けになるんで、水がこぼれていくという最悪の事態は回避できますが、それは保険です。なるべく使わない事に越したことはありません。
おわりに
という事で、花束の正しい持ち方の紹介というか、お願いでした。なかなか人生の中で花束を頂く機会も少ない昨今ですが、だからこそ頂いた花束は大事にしたいですよね。送別会、母の日、プロポーズ、お誕生日など、花屋で花束を買われた際にもお気をつけてお運びください。
読んで頂きありがとうございました♪