日本で1番売れている花って何かわかりますか?
正解は菊です。菊と言えば日本の国花としても愛されている花ですね。菊と桜。この2つの花が日本の国花です。
そんな桜と同様に愛され続ける菊ですが、【電照菊】という言葉を聞いた事がありませんか?歌のタイトルにもなった事があるのですが。
菊は一年中手に入ります。しかしそれは作る側の生産者さんの努力が有っての事。今回はそんな努力と試行錯誤が見える電照菊について色々調べてみたので紹介しようと思います。
【電照菊】について
電照菊とは、簡単に言うと人口的な光で成長をコントロールして育てられた菊です。なんかそう聞くと近未来的な感じですが、70年位の歴史があるそうで、その菊の特性を活かした様々な試みを経て今に至ります。
近年では主流だった蛍光灯に代わり、電照菊専用の蛍光灯もあるそうです。すごいですよね。菊に対する情熱の賜物です。
なぜ光を当てるのか。
花って光を浴びるとグングン成長するイメージですよね?だから次々栽培して沢山の菊を出荷させてるのかな?って思いますよね。私も最初はそう思ってました。
しかし、実際は違っていました。どうやら菊は日照時間が短くなると花の芽を作るという特性を持っています。
それを遅らせる為に光を当て続けます。夜になっても明るく照らし続けます。そうする事で、秋に咲く菊を冬に咲かせたりしています。
電照菊スポット
基本的には温室(ビニールハウス)が多いですが露地での栽培をしている地域もあるそうです。
そんな露地栽培が特に盛んなのが沖縄。冬の期間に行う事が多いそうで、とっても綺麗な光景だとか。風物詩として沢山の人がその光景を楽しんでいるそうです。
沖縄と言えば蘭や観葉植物が普通に生えていたりと南国な花のイメージですが、菊の栽培もとっても盛んです。しかも12月から3月がメインという事で、沖縄の新しい魅力発見ですね。
本土では様々な地域で行われている様ですが、ビニールハウスの光も とても綺麗だそうです。夜の光は良いですよね。主に5月から8月頃がメインとなります。
寒くなって来るとビニールハウスが冷えない様に覆ってしまうので光が見えなくなりますからね。
有名なのは渥美半島なので、愛知県ですね。田原市や豊橋市の方です。行く機会が有れば、是非見てみたいですね。
海外でも人気の菊
菊の学名はクリサンセマムと言う読みにくい名前です。その為、海外では略して【マム】と呼ぶ事が多いです。
日本でも、洋風な菊を【マム】と呼ぶ事が多く、種類によって【〇〇マム】と呼んだりします。枝分かれした菊は【スプレーマム】、丸い菊は【ピンポンマム】など。
また、日本では菊と言えば御葬式のイメージを持つ方も多いですが、海外では普通に使っていたりします。そして、日本でも最近は特に洋風な菊を中心として御祝い事やプレゼントにも使われ始めています。
ピンポンマムは特に和風にも洋風にも合わせやすいです。もっと既存のイメージを払拭して幅広く活躍して欲しいですね。
おわりに
菊は最初に水切りと言う方法で水を吸わせてやれば、誰でも簡単に咲かせることのできる切り花です。花持ちが抜群に良いのでおすすめです。まずは飾りやすいピンポンマムやスプレーマムから始めてみてはいかがでしょうか。
電照菊は説明の通り、品種名ではありません。今回説明したような光を当てて育てられた菊の総称です。お葬式などでは大量の菊を見る事も多いと思いますが、様々な形で色んな人が試行錯誤して育ててきた花です。
古くは後鳥羽上皇に愛された花としても知られています。変わった咲き方の菊も沢山あるのでお気に入りを見つけてみてください♪鉢も人気ですよ。コンクールもあるくらいですからね。
菊のイメージはあるとは思いますが、 もっと幅広く、もっと身近に楽しんで頂けたらと思います♪
読んで頂きありがとうございました♪