ダスティミラーのドライフラワー
フローリストのいろはです!今回紹介するのは私の大好きな【ダスティミラー】という葉物です!またの名を【シロタエギク】と言います。名前を使い分ける必要はなく、どちらの名前も同じくらいの頻度で使われていると感じています。好みでどうぞ♪
こんな感じのシルバーのとってもきれいな葉物です。切り花としての出荷も盛んですが、苗としても非常によく出回っており、ガーデニング好きな方からも非常に愛されているダスティミラーですが、個人的な感覚としては 切り花ではダスティミラーと呼んで、苗ではシロタエギクと呼ばれていることが多いような気がします。
みなさんの周りではいかがでしょうか。私は何となくかっこいいので【ダスティミラー】と呼ぶことが多いです。
ダスティミラーの魅力について
色と質感
見ての通り、なんとも不思議な色の葉物です。年中こんな感じの色で出回っています。シルバーの葉物と言えば、他にはユーカリなんかも有名ですね。ヘリクリサムっていう葉物もこんな感じに近い色です。あまり知られていませんが 私はよく使います。
写真でどのくらい伝わるかわかりませんが、葉の表面がフワフワの毛に覆われています。そのため、衣類でいう所の、ベロア素材の様な手触りになっています。ビロードとでもいうべきでしょうか。
花苗としてのダスティミラー
とても強くて、ガンガン成長してくれる頼もしい植物です。あまり水をあげすぎると弱りますが、基本的にはあまり細かい事を気にしなくても大丈夫です。冬も越えてくれるので、一度植えたら長い付き合いをすることも出来る植物です。
色々な苗と一緒に植えて、いろんな花が終わった最後にダスティミラーだけ残っている光景はよく見ます。自家栽培して切り花として使う花屋も結構多いと思います。そのぐらい育てやすいです。初夏から黄色い花が咲きます。
お値段
切り花で有れば、100円から200円位でしょうか。花苗であれば安いと80円位から、200円位かなと思います。どちらも非常にお手頃な価格となっています。
種類
今回紹介しているのは【ダスティミラー シラス】という品種です。他に有名なところで、【シルバーレース】という、葉がもとギザギザした感じのも人気です。
この画像の真ん中の雪の結晶みたいなやつですね。シラスの方が、丸っこい印象です。あまり葉の中にギザギザした隙間が少ないのが特徴です。
アンティーク感を演出するのに最高の花材
ユーカリにもいえることなんですが、発色を抑えた感じの淡い色が、アンティークな雰囲気を非常に演出しやすいです。スモーキーな色の【デザート】というバラがありますが、私の中では鉄板の組み合わせです。
このブログで紹介しているドライフラワーとも相性が良いです。と言っても、フレッシュな色とも合いますので。結局は万能選手ですね。
ドライフラワーとしてのダスティミラー
ここまでダスティミラーについて魅力を紹介してきましたが、ドライになった姿がこちらです!
水が抜けて、茎が細くなってますね。触った感じもパリパリしていて、厚めの紙の様な質感です。ただ、色が全然変わらないんですよね。ちょっとだけ濃くなったかな?という印象です。最初の姿と見比べると
やはり硬い印象になりますね。ただ、ドライになっても万能選手です。あわせやすい色味が重宝します。葉物なので、どうしても【脇役・引き立て役】になってしまいますが、ある意味それに特化した花材ですね。雰囲気づくりの達人です。
ダスティミラー(シロタエギク)のドライフラワーの作り方と注意点
作り方は普通に逆さに吊るして作ってます。特に問題なく出来ると思います。ただし、1つ大事な注意点があります。
それは、水が完全に抜けて乾くまで しっかり待つことです。水が抜け始めてしばらくは、ふにゃふにゃの情けない状態が続きます。この時に茎が曲がった変な形にしたままだと、そのまま硬くなっていきます。
また、立てると葉っぱが下に垂れ下がったような形になってしまいます。
全てのドライフラワーに言える事ですが、確認程度に触るのは良いですが、乾く前から色々とやってみるのは避けましょう。
おわりに
最後に、どうでもいい豆知識の紹介です。ダスティミラー(シロタエギク)は、花業界では【ダスティ】と略して呼ぶことが多いです。
ダスティは苗から始めると、ドライフラワーにするまで相当長い期間を楽しめる植物です。伸びすぎてしまった苗を切り花として楽しみ、そのあとドライにするというのが、一番長く楽しめて、愛着の湧く作り方では無いでしょうか。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
いろはでした♪