ドライフラワーの管理
フローリストのいろはです!この記事を書いているのは6月半ばの、まさに梅雨時です。
この季節から夏に掛けて、ドライフラワーは湿度という天敵と戦う事になります。カビも生える事がありますし、色が滲む事もあります。
ドライフラワーにとって、1番厄介な季節です。
結論から言えば、湿度を下げる事で、ドライフラワーの大きなトラブルは避けられます。
なので、湿度の高い季節を乗り切れば、後は比較的安心して過ごす事が出来ます。
気温が高いほど空気の中に湿度を多く含む事が出来ますので、6月から9月の終わりまでは要注意。
とはいえ、湿度を下げるって すごく大変。昨年、大量にカビを発生させた私が、その悔しさから学んだ対策を紹介します。
少しだけでも参考にして頂けたら幸いです。
せっかく作ったドライフラワーにカビが付いたら悲しいですからね。出来る事はやっておきましょう♪
湿度対策とカビ対策
湿度管理とカビ対策は、ほぼ同じです。高温多湿がカビの発生条件ですから。
しかし、対策としては2つの方法があります。しかも全く真逆の方法です。
①密閉して乾燥剤(シリカゲル等)を入れる
②風通しの良いところに置く
このどちらかが、1番有効な手段です。というか、人によっては、両方必要かもしれません。
密閉できないサイズのものや、吊るしておかないと変形してしまうものは、容器に入れる事が難しいですからね。
それでは、それぞれ2つの方法の注意点とコツを紹介します。
密閉容器の選び方
まずは容器ですが、これは確実に密閉出来るものが絶対条件です。そこに乾燥剤と一緒に入れます。
部屋全体の湿度は下げれないので、湿度の低い空間を作る事を意識して考えます。
私も、プラスチックの衣装ケースを使ってみたり、引き出しタイプの容器に入れてみましたが、完全にアウトでした・・・。
中途半端な容器に入れると、逆に空気が動かないので、カビがバッチリと生息&繁殖をした様で、1番被害が大きかったです。
お勧めは、ゴムパッキン(蓋のところにゴムが付いたやつ)の付いた容器です。
ちょっと普通の容器より、高いです。
もしそんなの無いなら、ジップロックの様なものに小分けにして、それぞれ乾燥剤を入れてから、衣装ケースなどに入れます。
ちなみに、乾燥剤の寿命も密閉容器の方が長いです。
場合によっては少し高くても、ゴムパッキンの付いた容器を買った方が乾燥剤のランニングコストを考えると良かったりするかもしれません。
蓋を開けた時にだけ入る、湿度やカビ菌を乾燥剤でその都度退治する感じですね。
持っているドライフラワーの量や、保管したい作品のサイズによりますが、可能であれば、これが1番確実です。
また、少量であるなら、カメラ用品を扱うお店に行けば、カビ防止材とセットになったケースも販売しています。
湿度計も付いていて安心です。私はカメラを入れていますが、レンズにカビが生えた事はないです。
吊るし方
次に、大きめなドライフラワーの保管ですが、風通しの良い所とはいえ、普通は家の窓を閉めてる事の方が多いですよね。
そんな時は、よく空気が入れ替わる所が良いです。
空気の中に含まれるカビが付着しないように、空気が新鮮なところ。
そして、清潔な所。ホコリとかが無い所。もちろん、部屋の隅にカビとか無い所。
まあ、普通の部屋ですよね・・・。居住スペース。
普段開けない倉庫や段ボールの中はちょっと避けたいですね。
先述しましたが、中途半端な密閉が1番NGです。ある程度の広さのある空間で、空気が入れ替わる環境が良いので、吊るす際も下手に何かで覆ったりはお勧めしません。
そして、ドライフラワー自体も、あまり密着させずにバランス良く、吊るします。
まとめて束ね過ぎると、どうしても空気が滞りますからね。
あと、窓際は空気が良さそうですが、雨の日なんかは1番湿度が高いので、少しだけでも内側が良いと思います。
直射日光も色褪せますから。
ドライフラワーのお手入れ
特に吊るして保管している場合、やはり机や床の様に、どうしても埃が溜まります。
埃はドライフラワーの表面を覆ってしまうので、そこの空気が流れなくなって、カビがやって来ます。
カビがやって来ます?いや、カビの原因になります。なので、時々は軽く塵や埃を落としてやります。
もしドライフラワーにカビが着いたら
カビが発生したドライフラワーは、基本的には破棄します。悲しいけど、カビは広がりますからね。
枝分かれしているもので、部分的に取り除けそうなら取って様子を見ます。
カビ取り剤などは強力過ぎて傷んでしまうので、いっそのこと破棄します。カビは広がりますからね。
もう少し詳しい、カビの発生条件や、実際にカビの生えた画像なんかを載せた記事もありますので、良かったら参考にしてみてください♪
まとめ
ちょっと長くなったのでザックリまとめると、
①短い花や、茎の無いドライフラワーは密閉容器に。その際は確実に密閉出来るものを用意して、乾燥材と一緒に保管。
②大きなドライフラワーは空気が滞らない所を選んで吊るす。
③塵や埃は落として、カビが着いたら手早く破棄。
④中途半端な密閉が1番NG。
という事です。シリカゲルや乾燥剤は、沢山あるのでどれがオススメとかは無いですが、、私はカビも防止するタイプを使っています。
きちんと収納サイズに合わせて用意しましょう。
読んで頂きありがとうございます♪
いろはでした♪