カビが生えたドライフラワー
フローリストのいろはです!今回はドライフラワーの天敵である【カビ】について書いていこうと思います。
ていうか、上の写真。どうやったらこうなるの?って感じですよね。気分を害されたら申し訳ないです。コンクリート造りなので、湿度が高いんですよ・・・。
カビが生えたらどうなる?
先に言っておくと、ドライフラワーはカビが生えると終わりです。どんどん広がってしまいます。ですので、カビの除去方法ではなく、予防方法が大事です。
カビが生えるって聞くと、なんだか不潔なイメージを持ってしまうかもしれませんが、カビ菌は常に空気中に漂っているものだったりします。それが、住み易そうな所へ定着してしまう様なイメージです。
なので特別ドライフラワーに発生しやすいというものでもありません。
ただ、例えば洗面所のプラスチックだったり、お風呂場の床や壁だったり。それらはしっかりと洗浄して落とすことが出来るんですが、ドライフラワーは繊細なのでその洗浄が出来ません。そこのところが天敵と呼ばれる所だったりします。
どんなカビが生える?
カビはとても種類が多いのですが、ドライフラワーに関しては、ほとんどは【白カビ】というのが発生します。最初は気付きにくいですが、すぐに繁殖しちゃいます。
深く根を張るタイプのカビではないので、その部分だけ切除できれば大丈夫ですが、フワフワしてるので、周りに広がっていることも多いです。
それではカビの発生する条件を紹介したいと思います。
カビの生える条件
- 湿度が60%以上
- 気温が20度以上
- 埃などの餌となるものがある
一般的にはこんな感じです。見てわかる通り、普通の生活空間ですよね。
そして、気温は調整できても、湿度はなかなかエアコンだけでは厳しかったりします。加湿は結構注目されて色々ありますが、除湿器買うっていうのも高いですしね。
これに加えて、空気が流れないというのも、繁殖を促進させる要因になります。また、窓際の様な温度変化が激しい所も注意が必要です。結露とか、色々水分が発生しやすいんですよね。
対策
手軽に出来る湿度対策としては【シリカゲル】が一番良いと思います。あの、ちょっと良いお菓子に入ってるやつ。缶のクッキーとかに入ってるやつです。【食べられません】って書いてある小さい袋ですね。
あれってホームセンターとか100均に売ってたりしますが、密閉できる容器と一緒に使う事で初めて効果を発揮します。空気の通る所へ置いても効果はありません。
シリカゲルのお勧め
シリカゲルの中でも個人的ににおすすめなのは、カメラ屋さんに売っている大きいやつです。レンジでチンすれば、繰り返し使えますし。雛人形とかを保存するやつもお勧めです。長持ちしますし、防虫効果もありますし。
やはりそういった高額商品の保管用は頼もしいです。湿度計の付いた【ドライボックス】というセットも売ってますので、お勧めです。
でも飾りたいですよね~
でも、素材の保存はどうあれ、頑張って作った物や、購入したものって箱に入れておくのは勿体ないですよね。その場合は、置き場所に気を付ける事が大事です。
風通しを良くして菌が定着しないようにするというのが一番手っ取り早いでしょう。また、時々カビが無いかチェックしてみると良いと思います。
正面からではなく、目線と平行な位置で、花の表面の上を注意深く観察しましょう。
早めに見つけて、そこだけ除去して。置き場所を変えてみたり、湿度の高い時期だけ容器で保存するというのが確実ですね。あとは、単純に水気の無い所を選ぶ、カビの餌となる埃対策として空気の入れ替え、掃除をする事でしょうか。
埃って水分を吸収しますからね。
とはいえ、押し入れやタンスもは普段からカビ対策をして有ったり、他のものがカビていたり、湿った感じになっていなければ大丈夫です。むしろ、埃が入らないような環境で有れば、安全な事だって多いです。
こちらは、南アフリカからお越し頂いたリューカデンドロンの【ジュビリークラウン】という実ですが、生花としての役目を終えたのでドライにしようと思って楽しみにしていたらカビが・・・。
まとめ
湿度対策中心でしたが、これが一番効果があって一番難しいんですよね。
窓を開けて掃除する。湿度が高い時は容器に入れる。これがベストかなと思います。繁殖するものなので、時々は注意深く花を観賞してみてください♪
カビの画像ばっかりで申し訳ないです。全部自前のカビです・・・。
いろはでした♪