はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

フローリストになるには?その方法と手段と あれこれ。現役フローリストが教えます!

フローリストになるには

今回は、現役のフローリストである私がフローリストになる方法をお届けします!

f:id:asunaro-flower:20200614114947j:image

そもそもフローリスト って何者なのか、必要なスキルや業界の生き方など、お届けします。これから働いてみたい方や、いつか花屋を経営したい方にも参考になるといいなと思います。

過去にも似たような事を書いてましたが、色々と書き直しました。

 

そもそもフローリスト とは?

フローリストという肩書きは、本来は花に関わる人全てに当てはまります。しかし、現在では花で作品を作る人、またはそういった技術を用いて働く人のことを指す事が多いです。

 

デザイナーみたいなイメージも強いかもしれません。本来は趣味で花に触れる人や生産者さんも含みます。といってもキリが無いのでここでは花屋のスタッフや教室の先生など、花の作品に関わる人として思っておいてください。

 

フローリストになる1番の近道は花屋で働く事。

フローリスト になる方法はいくつかありますが、1番の近道は花屋で働く事です。

 

そりゃそうだ。しかし、誰でも就職出来るのか、未経験でも雇ってもらえるのか。また、年齢的な事も気になりますよね。

 

これは、都会と地方で違います。仕事内容も働き方も違うんですよ。

 

若い方なら都会でも地方でも、何も無くて大丈夫な事が多いです。やる気だけでも案外いけます。

 

ある程度の年齢に達している方は、都会だと規模の小さな花屋は厳しいと思います。

 

地方で、ある程度規模の大きな花屋では仕事が多岐に渡るので、車の運転や力仕事、何かの納品や経理など、それらに対しての需要はあるかと思います。

 

その中で花を作る技術を自分のやる気次第で教えてもらったり。技術は不安でも、少なくとも知識は身につける事が出来ます。

f:id:asunaro-flower:20200614130457j:image

思い描くフローリスト とは違うかもしれませんが、お客さんから見れば一緒です。同じ花屋のスタッフですし、そもそも何かを作る事もそういった人達の存在を無くしては出来ませんから。

 

1つの商品が出来るまで、本当にたくさんの人が関わっている事が多いです。花のメンテナンス、配達、受注、仕入れなど。それも立派な作品作りの一部で、フローリストの大事な仕事です。

 

花屋で働くなら学校や教室に通うべき?

時々、花の専門学校を卒業してから入社して来られる人もおられます。お花教室に通っていた方もおられます。もちろん良い事です。未経験者との違いは大きいです。即戦力が必要な花屋とかであれば、優遇もあるかもしれません。

 

しかし、もし現在働いていて、花屋に転職を考えている場合は、あえてその為に学校や教室に通うメリットはほとんどありません。

 

学校を通して取れる花の資格は実務経験で受験資格が取れますし、花の教室は花屋に就職していても通えます。お花教室で花を作るよりも花屋で商品を作る数の方が多いですし、触れる花の量も段違いです。

 

さっさと就職した方が良いと個人的には思います。

 

フローリストとして花の教室を運営する

f:id:asunaro-flower:20200614130756j:image

フローリストになる為に花の資格を取って、教室を運営するのもフローリストになる1つの方法です。活け花も同じです。

 

 どちらも認定講師の資格まで取れば、自分の教室に通えば資格が取れますよ。という事で生徒さんを集めやすくはなると思いますが、それまでの道のりは険しいです。受験資格もなかなか厳しいですし、試験も結構大変です。

 

ちなみに、実は花の資格が無くても教室は出来ます。 なので、ある程度の経験と人脈で教室をされている方もおられます。ただ、花屋で働いたりすると花の仕入れや種類、特性等に詳しくなるので、そこから始めるのも良いかなと思います。

 

ただ、利益を出すのが難しいです。ロスも多いし、花が常に時価ですからね。造花やドライフラワーも一緒に扱えるようになった方が良いですよ、きっと。

 

 

www.hana-memo.com

 

資格は独学で取れる?

資格は、独学では不可能です。資格にもよりますが、受験資格があります。実務経験または認定の講師の元で一定の技術を習得した証明みたいなものが必要です。

 

受験資格が無いものもあるかもしれませんが、独学出来てもコスパが悪いです。

どのみち花を買って何回も練習するので、何回も仕入れるよりはそのうちの何回分かのお金をを講師に払って教えてもらう方が早いです。

 

センスが無い?それは大丈夫です。

私にはセンスがあるのだろうか。そう思って花屋に就職するのをためらう人も多いです。フローリストって、センスが問われそうって、よく言われます。しかし、断言します。

 

センスは、多くの人が元々ある物ではなく、蓄えて行く物ですので、心配不要です。

  最初は色彩感覚が大事かなと思いますが、あまり深く考えずに写真でも撮って、積み上げて行きましょう。この花の組み合わせ、いいな。覚えておこう。みたいな感じです

f:id:asunaro-flower:20200614115557j:plain
f:id:asunaro-flower:20200614115549j:plain



花の組み合わせを覚えておくと、その後もより多く発展させて、色んな作品に活かせます。

 フローリストは、お客さんの好みに合わせる、希望を叶えるのが仕事です。どんなにセンスが良くても、お客さんに喜んでもらえないなら、それはただの自己満足です。

 

自分の引き出しを増やして、好みに合った花が提案できるようになると良いと思います。

 

フラワーデザイナーになりたい!

フローリストの中でも、ディスプレイや結婚式、大きな個人展を開くようなフローリストになりたい。そんな夢をお持ちの方も多いでしょうか。

 

そういった仕事に携わるフローリストの多くは花屋さんから独立されています。なので、これも花屋に就職が一番です。しかし、ちょっとだけ注意点もあります。それは、その花屋が業務としてそういった仕事をしているか、です。

 

f:id:asunaro-flower:20200614115553j:plain

花屋によってはスーパーなど身近な所に手の届きやすい価格の花をたくさん届けておられるお店や、御葬式がメインのお店、小規模で小売りがメインのお店など、花屋はお店によって働き方が違っていたりします。

 

その中でも自力で人脈を作ったり誰かに教わったりできる方もおられますが、それよりはそういった仕事に関わる花屋に就職した方が無難です。

 

特に結婚式に関しては、式場やホテルに花部門がある場合もあるので、そういった方向から探してみるのも良いと思います。

 

まとめ

結局なんにせよ、フローリストになるには花屋で働く方が早いですよという事になっちゃいました。その為に必要な事は、やる気だけでも良いと思います。

 

時々、あえて業界未経験者さんの方が仕事をしやすいという同業者もいたりしますので、あまり構えず、花屋になって理想のフローリストを目指して欲しいと思います。

 

ちなみに、私のフローリストとしての一番最初のきっかけは、ハローワークの求人です。そこから今は結婚式や教室や小売りなど、ほぼ一人で行っています。

菊を持って来いと言われて「菊ってどれっすか?」と言っていた私でもなれたので、ぜひ興味のある方はフローリストを目指してみてください。

 

 

www.hana-memo.com

www.hana-memo.com

 

読んで頂きありがとうございました♪