ソリダゴについて
フローリストの いろはです!今回紹介するのは【ソリダゴ】という名前の花です。
正確には【ソリダゴ・タラ】という まるで画家のような?名前ですが、多くの花屋はソリダゴと呼んでいます。
ちょっとゴリゴリした感じの名前の花ですが、見た目は ふわりとしていて、どちらかと言うとあまり主張しない控えめな感じのお花です。ギャップがいいですね♪
ところで、『おや?どっかで見たな。』という人もいるかもしれません。
よく似た花で【セイタカワダチソウ】という雑草のような草というか、花というか。黄色いのが線路の脇の方に生えていたりしますが、別物です。
ですが、この花は何を隠そう【セイタカワダチソウ】と【アスター】という花を品種改良して作られたらしいのです。
そう思うと似ているのも納得ですね。
ソリダゴの役目 縁の下の力持ち?
役目というか宿命というか、その見た目からあまり主役として活躍したことが無い花です。最近の小花ブームに上手く便乗出来たら良いのですが。
ただ、花屋の中では『ボリュームを出すため』に大変貴重な存在として愛され続けている花でもあります。
価格も比較的手頃で、150円から250円くらいでしょうか。同じくボリューム感を演出できる【かすみ草】よりも値段が手頃です。
まや、画像ではわかりにくいですが、黄色い小花です。なかなか黄色系でボリュームが出る花は少なく、しかも ほぼ年中出回り、花持ちも非常に良い。
多くの利点を持って フローリストの仕事を支えてきた、大切な花材と言える花です。
ソリダゴのメンテナンス
まず、水揚げについては水を張った容器の中で茎を切る【水切り】を推奨します。
asunaro-flowers.hatenablog.com
また、花より先に葉の部分が少しずつ傷んできますので、時々取ってやる事で美しい姿を維持する事が出来ます。
これはソリダゴに限らずです。傷んだ葉があれば取ってやると良いです。花持ちは良いですが、案外乾燥しやすいので、空調の直風には注意が必要です。
ソリダゴのドライフラワー
今回はそんなソリダゴをドライフラワーにしてみました。逆さに吊るして2週間くらいです。どうなったかというと
うん。枯れてますね。まあ、ドライフラワーと言えばこんな感じも醍醐味でしょうか。
花が少しポロポロ落ちるので、気になる方は硬化剤等を使うと良いかもしれません。
見た目ほど柔らかくなく、かなりパリパリした感じの手触りです。
茎はとても固いので、様々な作品に対応してくれそうです♪
ソリダゴのプリザーブドフラワー
このソリダゴは、プリザーブドフラワーとしても販売されています。むしろ元の花より可愛くなっちゃってるので、綺麗な色でかわいい花を求めている人には、こっちの方が良いかもしれません。
目が覚めるような白から、ちょっと変わったニュアンスカラーまで。
今回画像は無いのですが、明るいピンクとかの色もあるので、用途によって揃えたくなりますね♪
葉っぱも綺麗ですね。花もしっかりしていて、簡単に散るようなことは無さそうです。生花と同じようにボリュームも有って、大変使いやすいです。
おわりに
なかなか花束やフラワーアレンジメントに入っていても気付きにくい花かもしれません。しかし、色んな花屋で取り扱っている花のはずです。
何かお花を買う機会があれば、ぜひ一本でも一緒に花瓶に飾ってやると、ちょうどよくボリュームを出してくれると思います。
よかったら花屋で見てやってください♪ 縁の下の力持ちです。
いろはでした♪