はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

気持ちが滅入った時は、グロリオサを見て情熱を燃やせ!

グロリオサとかいう、激アツな花

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今回紹介するのは【グロリオサ】という花です。見た目も赤く燃えてアチチな感じですが、内面もハードにボイルしてある感じの、見た目も中身もアチチな花です。中身のアチチとは?

 

夢や目標、希望を叶える為に必要な事は何でしょうか。

 

その答えはグロリオサの花言葉である【燃える情熱】が全てと言っても過言ではありません。

 

時には挫折しそうになるのが人間です。志した道の険しさや、立ちはだかる大きな壁。そんな時、立ち向かうべく魂を震わせてくれるのは、グロリオサの花言葉である【勇敢】な心です。

 

そして、【燃える情熱】【勇敢】の先にあるもの、それこそがグロリオサの花言葉である【栄光】です。

 

世の中には、ズル賢い人も多くて、今回のコロナ騒動でも数多の【グレーなお金の稼ぎ方】が散見されました。しかしその道の先にあるのは栄光ではありません。やはり情熱の向こう側にこそ、栄光は有ります。見てくださいませ、グロリオサ。

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真っ赤でございます。グロリオサの花言葉は先述の通り【燃える情熱】【勇敢】【栄光】など、激アツな言葉が揃っています。

 

今こそグロリオサを見て、情熱の火を灯しましょう。 

グロリオサについて(花屋目線)

グロリオサはその見た目から上記の様なアツイ花言葉を持っていますが、その名に恥じぬくらい様々なシーンで大活躍しています。

 

特に御祝い事に於いては、花束でも良し、ツボの様な大きな作品でも良し、そして生け花でも広く用いられている事から、和風でも洋風でも合うという、非常に稀な存在の花として、花屋では大変重宝されています。

 

御祝い事と言えばやはり赤。派手と言えば赤。これは逆に考えると、御悔やみ等に於いては白い花が多く用いられるため、赤はそういった場面では紅白になるので使いにくい。そういった事も積極的に御祝い事に使われる理由の1つになっています。

 

花の形状としては軽い質感です。分かり易く言えばグーンと長く使っても綺麗です。作品から飛び出すように飾っても良いです。何もない空間に花を配置すると綺麗ですし、作品を一回り大きく見せられます。

 

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グロリオサの出回り時期

グロリオサは年間通してある程度の需要もある事から、ほぼ年中流通しています。実は赤以外にも、【ルテア】等の品種名を持つ【黄色いグロリオサ】も存在します。

 

グロリオサのお手入れと注意点

切り花のグロリオサは、基本的には空中切りと言って普通に茎を切って花瓶に入れてオッケーです。水も比較的濁りにくいです。花は全般に、茎に付いてる葉っぱが水に浸かると腐りやすくなりますが、グロリオサはそもそも葉っぱが少ないです。

 

ところがこの葉っぱが、なんていうか先端がくるりんとしてて。

こいつが茎に絡まるんですよ。葉っぱの先端がツルみたいになってて、巻きついちゃう。

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無理矢理引っ張ると普通に花が取れちゃう事も。ゆっくりと丁寧に扱いましょう。特に、他の花と一緒に飾る時はもちろん、グロリオサを二本使う時なんかは要注意です。

 

ただ、この先端かわいい過ぎるんですよね。憎めない。あと、花粉が付いているので衣類等に付着すると取れなくなります。早目に取るか、購入時に花屋に取ってもらいましょう。

 

グロリオサの豆知識

①グロリオサは花屋界隈では【グロリ】と略す事が多いです。(私の周りだけ?)どうにもこうにもワクワクさんが頭をよぎりますね。

 

②グロリオサは名前の由来がgloriosusという【見事な】という意味のラテン語から来ているそうです。

 

良く似た言葉で【グロリアス】という歌のタイトルにもなった有名な言葉がありますが、これは【輝かしい、名誉となる、愉快な、栄光ある】などの形容詞となっています。

そもそもgloryという言葉が栄光という意味ですからね。

 

③グロリオサの根っこ(球根)には毒があります。死亡例もあるとの事です。あ、ちなみに切り花は球根付きでの入荷は無いので御安心ください。

 

日本のグロリオサは世界一。

グロリオサは高知県の栽培が盛んで全国で一番多く作られています。

その高知県のグロリオサは、2002年には世界の最大規模の花のコンテストでグランプリを受賞したという快挙も成し遂げたそうです。

 

世界に誇る、最高品質のグロリオサが日本で作られているんですよね。冒頭で紹介した【栄光】という花言葉。まさにこれですよ。

 

【情熱】と【勇敢】で掴み取った世界一の栄光。素晴らしいですね。ビクトリーフラワーと呼ばれたりしているそうです。マラソンの優勝者にはグロリオサの冠が贈呈されるなんて事もあるそうです。

これは、飾るっきゃないですね!?

 

おわりに

という事で、こんな時期にこそ。コロナウイルスと立ち向かう昨今にこそ是非飾って欲しい花です。画像でも良いですね。

 

気持ちが滅入る事も多々ありますね。しかし、そこに敢えてのビクトリー。

 

やっぱりね、良いものや輝かしい物を見る事も大事だと思うんです。そんな花を眺めながら栄光を取り戻しましょう。明るい未来の為には燃える情熱と勇敢に立ち向かう姿勢が大事ですね。それは忘れてはいけませんね。

 

グロリオサはどんな時でも、真っ赤に咲いてくれていますからね。

 

読んで頂きありがとうございました♪