はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

花屋が教える、良い花の見分け方。良い花とイマイチな花の見極め方をご紹介!

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花を買うなら、やっぱり良い花を買いたいですよねー。野菜や果物、お肉や魚とかも、良し悪しがありますよね。

 

ただ、そうは言ってもなかなかね。どこをどう見たらわからなかったりすると思うので、ここをチェックすると良いですよーという、簡単なチェックポイントを紹介してみようと思います♪

 

 

良い花の定義とは?

まず、【良い花】の定義です。何を持って良い花というのか。色々用途によって違うのですが、とりあえず今回はプレゼントではなく、買って帰る用途としてのポイントを紹介します。プレゼントはどのみち、店員さんが選んだりして作りますからね。

 

なので、定義としては【長持ちする花】【傷んでない花】を良い花とします。まあ、平たく言えば、【鮮度の良い花】を良い花とします。

それでは行ってみましょう!

 

①葉っぱを見る


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葉っぱのある花限定ですが、葉っぱの色や鮮度を見ます。と言っても、野菜の様に破れていたり、形がおかしいとかを見るのでは有りません。

そうではなく、黄ばんでいたり、ヘタ〜として無いか。これが大事です。触ってみて水を切らしていないか。明らかに葉っぱが水を下げていないか。

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これらは花をどういう風に管理しているか、ちゃんと花にとってストレスの少ない場所に置いているかを見極める1つの指標になります。また、傷んだ葉をきちんと処理しているのかどうかもわかります。

水を切らしているのに切り戻していなかったりと、そういう花はお勧め出来ません。

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葉っぱの状態の見極めは、特にひまわりやバラ、マトリカリア、かすみ草、そして日本で最も多く消費されている菊類全般の鮮度を見極めるのに非常に役立ちます。お墓参りやちょっとした花の購入に使えるので覚えておいてください♪

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こちらのかすみ草は結構古いです。葉っぱがあまり良くないです。花だけでは分かりにくいですよね。

②花を見る

花を見てチェックする事は、開花が進んでいるかどうかです。そして当たり前ですが、花は満開の後に散ります。なので、咲いていない花の方が当然長持ちします。

 

花を買う時に、やっぱり咲いている方が見栄えは良いです。例えば下の写真のバラは同じ品種で同じ等級です。明らかに左の方が立派で、素敵に見えるのは左ですね。

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しかし、やはり長持ちという観点からは、右の蕾に近い方が長持ちします。左は気温次第では翌日には散ります。


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百合なんかもそうです。満開の花が多い方が仕入れた時期が前という事ですね。パッと見の派手さに惹かれてはいけませんよ〜。ちゃんと水に浸けてあげれば、ちゃんと綺麗に咲いてくらますからね!

 

咲いてる花も、必要な時がある

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花を見て、なるべく咲いていない花の方が長持ちすると書きましたが、実は咲いている方が良い時もあるんですよ。それは、限られた時間に花を飾る時です。

 

例えば結婚式やお葬式。もっと日常で言えばお正月やクリスマス。お客さんが家に来る時。場合によっては誕生日のサプライズの花束なんかも、人の目に触れる瞬間が一番綺麗に咲いている方が良い事があります。

 

なので、かなり咲いてる花を置いている花屋であっても、そういう需要があっての事です。まあ、葉っぱが傷んでいたりするのは論外ですけどね。購入する際もその辺を考慮して花の状態を見て購入すると、良いお買い物が出来ますよ♪

 

③置き場所を見る

花をどこに置いて販売しているか。これも購入の際に気に掛けたい所です。やはり専用の冷蔵庫に入れてあると、開花も遅らせますし。高温だと水が傷んでいたりします。

 

野菜も肉も魚も、新鮮さが売りの商品はそうやって管理しますからね。当然、花も同じです。

もちろん、冷蔵庫がNGな花もあります。無理に開花を押さえ過ぎるのも良くありません。

 

しかし、明らかに暖房直撃だったり、人の出入りが激しい所で気温が頻繁に変わるような所に置いてある花はあまり良い状態とは言えません。

 

特にスーパーマーケットの一角に置いてあったり、専門のスタッフが常駐していない状態で販売させている様な所では、その辺を気にすると良いですよ♪

 

まとめ

という事で、良い花は鮮度が良く、良い環境で管理されている花という事です。花には等級や産地など、仕入れる際の花屋のスキルや知識も大きく関わって来るのは事実です。 

しかし、どんな良い花であっても時間が経てば咲きますし傷みます。置き場所が悪ければ咲く前に枯れます。花だけに目が行きがちですが、葉っぱや置かれている環境も考えて購入したいですね♪

 

個人的には花屋で購入するのがベストと思いますが、なかなかそうは行かない事もありますからね。そんな時はやはり自分の目でと知識で、良い花は選んで購入して欲しいと思います。

 

花によって開花状態が違ったりします。チューリップやストックなんかは首(茎)が伸びるという特性があって、それも判断材料になったりします。言い出すとキリの無い事ですが、色々とブログで花の紹介もしているので良かったら参考にしてみてください♪

 

読んで頂きありがとうございました!