はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

冬と言えばこれ!シクラメン!魅力と上手な育て方と管理方法を紹介します!

寒い冬の日に、ほわっと明るくかわいい花を飾るなら、断然お勧めなのが【シクラメン】です。一度は見たことがあります・・・よね?

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赤・白・ピンク。お好きな色をどうぞ。ヒラヒラした花が葉っぱの中からニョキっと立ち上がっていて、なんだかポジティブな感じ♪とてもかわいいですね。

 

私の住んでいる地域では御歳暮に贈る事も多い人気の花鉢です。

手頃な値段から、ちょっとプレミアムな価格の物まで。ボリュームや品種で自分にピッタリのシクラメンがきっと見つかります。

 

寒くなってきてからが本番。今年も沢山出回りますよ。そんなシクラメンの魅力と育て方を紹介します!

シクラメンの管理方法

シクラメンを管理するうえで気に掛けるべき事は非常にシンプルです。ズバリ、気温と蒸れ。この2つにさえ気を付ければ、誰でも簡単に育てられます。

 

シクラメンにとって最適な温度

まずは気温。というか、室内で育てるので室温です。室温が上がるとグングン花の茎や葉が伸びて、やがて曲がったりしてゴチャゴチャした感じになります。間延びってやつですね。

 

シクラメンはやっぱり葉っぱと花の距離がある程度近い方が美しいです。しっかりと葉っぱが詰まっていて、そこから花がニョキっと真っ直ぐ伸びているのが至高です!

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なので、涼しい所。例えば玄関とかに置きます。暖房の部屋はNGです。あっという間に間延びします。そして、いくら寒くても5度以下は危険です。霜に当たると終了します。

 

という事で、やはり玄関や廊下など、屋内の寒い場所に飾ります。明るい色なので玄関はお勧めですよ。

 

シクラメンの蒸れ対策。ポイントは水やり

シクラメンは見ての通り、葉っぱが生い茂っています。この葉っぱもそうですし、花も、直接掛かる水を嫌います。

 

なので、水をやる時は土に直接水を掛けてやります。頻度は土が乾燥してから。気温によりますが、毎日もしくは2日に一回くらいのペースで。量は多少は多くても良いです。どうせ下の鉢皿に貯まるので。

 

うーん。コップ一杯から二杯くらいですかね。鉢の下の穴から水が垂れ流れてくれば良いです。

 

ただし、鉢皿ではなくラッピングしてある場合は、恐らく【内側にセロファンがしてあって、それが水受けになって水やりをしても溢れない】という構造になっています。

 

そのセロファンに貯まった水は捨ててください。吸えませんからね。腐ってしまいます。

 

ちょっと面倒くさい。そう思ったあなたにオススメなのが、

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こちら、底面給水。

これは、鉢の下にカバーが付いていて、そこに水を貯めれます。ちょっと見えにくいですが、鉢の下(側面)に穴が見えますよね?そこから水をやって、その下にある透明な皿が水を貯めてくれます。

 

これで水やりになるの?と思うかもしれませんが、ちゃんと水を吸う導線が土の中から伸びていて、最適な量を土の中に与えてくれます。

 

イメージとしては長いティッシュが土の中から出ていて、そのティッシュが水を吸って土の中に分散する感じです。

 

これは、水の残量も簡単に確認できますから、とっても良いです。弱点は、ラッピングを解かないといけない。なので、木のカゴや、簡単な取りやすいラッピングで飾るのがお勧めです。

 

気温によって水の減る量が変わるので勉強になりますよ。ちなみに、このタイプの鉢は他にもあります。サイネリアとか。理由は一緒で水が苦手で蒸れやすい。

 

あとは、時々で良いので日光を浴びさせると良いです。カーテン越しとかでも良いです。10度から15度くらいの天気の良い日は、外で少し日光浴をさせてあげても良いですよ。

 

シクラメンを撫でてあげる。

これは生産者さんから聞いた技ですが、時々葉っぱを優しく撫でると良い。との事。

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あくまで優しく。理由は、葉っぱの密度が高いうちはどうしても蒸れるので、中に空気を送るという事の様です。あまり葉っぱが無い場合はしなくても大丈夫です。

 

水やりの時に撫でてやると、良いと思います。優しくね。

 

そうそう、葉っぱが黄色くなるとそれを取らないといけないのですが、そういった変化も気付き易いのでお勧めですよ。

 

花が終わったら

私は残念ながら花が終わった時はシクラメンとお別れします。というのも、乾燥している地域で無い限り、湿度に弱いシクラメンは夏を超える事が難しいからです。

 

一応、球根の植物ですから、毎年再び花を咲かせる性質の花です。夏が休眠状態で、この時に普通に水と肥料を与えて休眠させない方法と、何もせずに放置する方法があります。枯らす感じですね。

 

屋外で雨の当たらない涼しい場所が条件です。直射日光もダメ。

 

9月に土を作って植え替えです。球根が硬ければ大丈夫です。難易度は高いので、保証は出来ないんですよね。って、お客さんに良く言ってしまいます・・・。上手な人は毎年咲かせるので、チャレンジしてみる価値は大いにあります。

 

ガーデンシクラメンもお勧め

ガーデニングに興味のある方は、ガーデンシクラメンという屋外用に改良されたシクラメンもお勧めです。ポットに入って売っています。小ぶりでかわいい、屋外用のシクラメン。人気です。

 

やはり水やりは根元にやります。土は赤玉と腐葉土という、何処にでも売ってる土を混ぜて作ります。

 

小粒の赤玉土と腐葉土を半々くらい、気持ち赤玉土の方が多いくらいですね。気に入った鉢に植えて楽しみましょう。

 

赤玉土は水はけを良くします。水やりをしっかりとすれば、簡単に植え付けからの成長を楽しめますよ。寒さにも強いですから、初心者向けとも言えます。

 

でも、霜は苦手なので軒下とかが良いですね。冬にガーデニングデビューというのも良いのでは無いでしょうか?夏よりは、ずっと簡単ですからね。

 

シクラメンの花言葉

シクラメンには【内気】【ハニカミ】【遠慮】といった花言葉があります。なんか守ってあげたくなる様な、優しくて繊細な言葉ですよね。

 

シクラメンは花鉢がとっても少なくなる冬の救世主です。【冬の女王】と称される事もあります。内気で遠慮がちな冬の女王は、花の少ない冬に、明るくかわいく、時には美しく、冬の寒い毎日を彩ってくれます。

 

シクラメンと一緒に、冬を乗り越えましょう♪

 

おわりに

赤いシクラメンは、クリスマスにもピッタリです。そして、クリスマスが過ぎても違和感なく飾れるので、とても重宝します。暖かくなるまでずっと楽しめるので、本当にお勧めです。

 

何処にでも売っているので、良かったら飾ってみてください♪葉っぱの締まりが良いのがお勧めですよ。

 

読んで頂きありがとうございました♪