3月頃から花屋の店頭を始め、ホームセンターやスーパーの花売り場なんかでもよく見かけるようになるのが、春の花鉢の主役、サイネリアです。
この、ファミレスみたいな名前の植物。とっても華やかで、色も元気で かわいくて。そして、ボリュームの割に価格が抑えられています。
それゆえに、例えば幼稚園や保育園、小学校などの卒業式や入学式等でまとめて注文を頂く事も多いです。100鉢とか、50鉢とか。カラフルでかわいい花道を作るのにもピッタリですからね。
とはいえ、もちろん御自宅にも1つ、買って帰られるお客さんも多いですし、ちょっとしたプレゼントにも使えます。
今回は、そんな春を告げるサイネリアの育て方やサイネリアにまつわる色々な事を紹介してみようと思います。
少し気に掛けておかなければいけない事もあるので、これから育ててみる人はぜひチェックしてみてください♪
コロナウイルスが流行ってますね。そんな時期にもピッタリな花言葉も持っています。病は気から、なんて軽率な事言えませんが、少しでも。気持ちだけでも前向きになれそうな花ですよ。
サイネリアについて
サイネリアは一鉢でもナイスなボリュームを誇るとてもお得な花鉢です。近年では切り花も流通しています。
基本的には秋に種をまく一年草といって、まあ、平たく言えば来年も咲かせようと思ったら、かなり難易度が高いですよ。みたいな感じです。
サイネリアは次の世代へ種を残すタイプなので、自分で種を採取して、発芽させるわけですからね。
原産地と同じ環境で、四季のサイクルも同じであれば自然と落ちた種が芽吹くのでしょうけど、原産地がカナリア諸島ですからね・・・。どこにあるのかも微妙ですよね。スペイン?
まあ、海外原産の花が手元にある事は、とてもロマンが有ります。現地に咲く花が自分の手元にあるわけで、それが育つわけですから。日本の生産者さんにも感謝ですね。
サイネリアの育て方
サイネリアは基本的には室内での鑑賞をお勧めしています。軽く日差しの差し込む様な場所が良いです。
室内と言うのは適温が5度から20度とされていて、寒さにも暑さにも弱いからです。
サイネリアが多く出回る季節って、なんかまだ朝晩が寒かったり、急に暖かい日が続いたり。気温が安定しないんですよね。
なので、落ち着いている頃でしたら屋外でも大丈夫です。日光も必要なので。ただし、サイネリアは【蒸れ】を非常に嫌います。高温多湿は普通に腐ります。雨風が直接当たる場所はNGですね。
まとめると、
- 高温多湿が苦手
- 寒さが苦手
- 蒸れるのが苦手
- 日光は好き
という感じです。
この条件の中で、5度から20度の気温で育ててやります。まあ、季節的にはそんなに難しくないとは思いますが、私はやはり室内の方が条件を満たしやすいので室内で管理しています。
時々お散歩に外に出す感じ。サイネリアと日光浴です♪
サイネリアの水やり
鉢の管理と言えば気になるのがお水のやり方ですよね。サイネリアは蒸れを嫌うので、必ず花に水が掛からない様に、土の表面に直接水を掛けてやります。
一番お勧めなのは、底面吸水と言って、鉢の下にカップのような物が付いているタイプを購入する事です。カップにお水を貯めておくと、土の中から出ている導線みたいなものがお水を吸い上げてくれて、適量を土の中に与えてくれます。
要するにカップにお水を入れるだけでOK。無くなったら追加でOK♪どのくらい水を吸うのか見えるので、次回の水やりの目安がわかりやすい!
良い事しかないですね。ラッピングしてある場合は解かないといけませんけどね。木のバスケットとかに入っているやつが一番楽でいいですよ。
土の上に直接水をやる場合は、表面が乾いたらが目安です。一番困る表現ですよね。触るしかない。気温で変わるし。まあ、2日に一回くらい、コップ一杯くらいでしょうか。
それで表面の変化を確かめながら調整します。割とお水を吸う植物なので、カラカラにするとあっという間に萎れちゃいます。
そんな感じで管理して行けば、一月以上は楽しめたりします。価格も500円位からありますし、大きいのでも2000円とかであったりします。
色も豊富なので、陽気な春の楽しみとして、育ててみてください♪
サイネリアという名前について
冒頭でファミレスに名前が似てると言いましたが、もちろん関係ないです。元々は【シネラリア】という、オーストラリアを地獄にしたような名前ですが、あまりにも言葉がキツイという事でサイネリアとなったらしいです。
日本固有の呼び名という事ですね。シネラリアを、日本ではサイネリアと呼ぶ。というのが正しい解釈です。
サイネリアの花言葉とコロナウイルス
そんなサイネリアの花言葉は【喜び】【いつも快活】とされています。とてもシネラリアという響きからは想像も付かない明るく前向きで元気の出る言葉ですね。寒い季節から暖かい季節に移る喜びを表しています。色や花の咲き方も相まっての事でしょう。
海外では花言葉からお見舞いにもよく使う様です。日本では鉢のお見舞いは【根付く】とされて、避ける方も多いんですけどね。
サイネリアが出回るこの季節。コロナウイルスでサイネリアが使われるような行事、イベントもなかなか厳しい状況です。
花には人の病気を治すような効能はありません。しかし、人から人へ。暖かい言葉だったり、気遣いだったりはやはり心を和ませてくれます。心は温かくなるものです。元気な花や綺麗な花を見る事も、心を温めます。
聞くと元気になる言葉、やる気の出る言葉。テンションが上がる音楽。泣ける映画。笑ってストレス発散。そういうのって、ありますよね。そんな感じです。
前向きに、早く良くなって欲しいなという気持ちを形にする事。それを育てるような気持ちで、今年は飾ってみてはいかがでしょう。
1鉢でパッと明るくなります。お手頃です。結構どこにでも売ってます。通販もありますよ。こんな時期にこそ、今までとは違った形で楽しんで頂けたら幸いです。
海外ではalways delightful=いつも愉快 という言葉も有るようです。早くそういう気持ちの日常を取り戻したいものですね。
おわりに
サイネリアは昔から愛されて来た花鉢です。こんな形で紹介というのもどうかと思いましたが、こんな時にこそ楽しんで欲しい花でもあります。
きっとサイネリアの花道を通って卒業した人も多いのではないでしょうか。今年は、卒業の御祝いにも良いかもしれませんね。
ぜひ、様々な形で。今の季節にこそ楽しめるサイネリアを楽しんで欲しいと思います♪
読んで頂きありがとうございました♪