カーネーションについて
フローリストのいろはです!今回は今更ながらカーネーションの紹介をしてみようと思います。
以前、母の日の前にも紹介しました、『何で母の日にカーネーションをプレゼントするのか』
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と言う記事が有りましたが、 そもそもカーネーションは年中出回っていて、ほとんどの花屋で常に何かしらのカーネーションが店頭に並んでいます。
少し母の日のイメージが強くなり過ぎたイメージのある花ですが、仮に母の日が無かったとしても、きっと人気だったであろう花です。
今回はそんなカーネーションをドライフラワーにしてみたので、その紹介と、カーネーションの魅力について書いてみようと思います。
少し 花屋目線から見た魅力なんかも書いていきますので良かったら読んでみてください♪
カーネーションの魅力 花の持ち
カーネーションの魅力と聞いて、花屋がまず答えるであろう事は
花の持ちが良い。
という事になるだろうと思います。年中強い花ですが、涼しくなる数週間はきれいに咲いていたりします。夏場でも他の花よりは随分と持ちが良いです。
その為、お墓やお仏壇の花の様に、お供えの花としてもよく用いられることが有ります。お供えの定番の菊なんかも持ちが良いですが、負けず劣らず。綺麗に咲いてくれます。
ちなみに、切花のお水を綺麗に保つこんなものもお勧めです。
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カーネーションの魅力 安い
次の魅力は、その価格です。一本が150円から250円位で売られています。中には【ムーンダスト】という品種の高価なカーネーションも有りますが、基本的には手ごろな価格が多いです。
(ムーンダストは価格に見合った最高のカーネーションだと思います)
他の花と比較
同じような、シーンで使われることが多いバラや菊にと比較すると、価格面では優位に立ちます。
ただ、葉っぱが小さいので、花全体としてのボリュームはややスッキリとした印象になります。
ちなみに茎の長さも長い物が多く、真っすぐで安定していることが多いので、用途が多彩です。花の資格を取る検定でも指定花材になっていますからね。
カーネーションの魅力 安定した流通
これは仕入れの話になるのですが、カーネーションの色の種類はとても多く、また、品種もとても多いです。
その為、ほぼ同じ様な色のカーネーションが違った名前で流通していたりします。欲しいなと思った色のカーネーションが入手しやすいので、売る側にとっても、お客さんにとっても良い事ばかりです。
カーネーションは輸入が盛ん
また、その安定の裏には、カーネーションは輸入が盛んな花という事も関わっています。一般的には知られていない事ですが、年間の流通量は半分近くが海外からの輸入となっています。
一番多いのはコロンビア産で、まあ、本当にしょっちゅう出回っています。
次が中国産、ベトナム産と続きます。
持ちが良い花だからこそ、輸入も盛んです。品質も大変よく、私はカーネーションに関しては、国産も輸入も品質で差を感じる事はありません。
それに、世界中で作られているから年中手に入ります。外国の方が育てた花が手元にあるというのは、なんだかロマンを感じませんか?
水も腐りにくく、葉っぱも少ないので花瓶に活ける際の【水に浸かる部分の葉っぱ取り】も容易です。
以前、初心者向けの切り花としてガーベラをお勧めしましたが、カーネーションも非常にお勧めです。
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カーネーションをドライフラワーにする方法
それでは、いよいよカーネーションのドライフラワーの御紹介です。今回は逆さに吊るしてそのまま放置して作りました。
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ちょっと気温が低い季節だったので1ヶ月くらい吊るしました。それがこちらです。
元の画像と比較してみると。
全体的に濃くなってのが良くわかると思います。これはカーネーションに限った事では無く、ドライフラワー全般に言える事です。
それにしても、カーネーションらしさが結構残っていて、いい感じです。
簡単に束ねて紙でくるんで、そのまま飾って有っても良いかもしれません。
今回は茎を短くしていましたが、長いままでも大丈夫です。(時間は掛かります)
簡単で失敗も少ないので、ある意味初心者向けのドライフラワーと呼べると思います。
プリザーブドフラワーのカーネーション
カーネーション、は同じくドライフラワーのプリザーブドフラワーでも出回っています。ちょうど自然に吊るしたような色のが有ったので比較してみました。
大きく違う所は、プリザーブドフラワーのカーネーションは茎が短いという事。
また、花の下の膨らんだ部分、人間でいう首の部分も花と同じような色になっているという事でしょう。
色はもっと綺麗な発色の花もたくさんあります。プリザーブドフラワーは染色してありますからね。
より生花に近い方が好みという方にはお勧めです。作品作りにはワイヤリングが必須ですが。
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お値段も生花の倍くらいします。その分、色々と手間暇かけて、比較的丈夫には作って有ります。
おわりに
という事で、カーネーションの魅力とドライフラワーの御紹介でした。
最近は複色といって、一輪の中で色が混ざっている品種も人気です。
これは【マリポサ】と言う品種です。
改めて、母の日という概念を取り除いて見てみると、よりその花の魅力に気づくと思います。
ちなみに、よく似た花で撫子(ナデシコ)が有りますが。実は両方ともナデシコ科の植物です。同じカテゴリーです。
ただ、同じナデシコの中でもカーネーションの流通量が非常に多いので、カーネーションだけ独立したカテゴリーを持たせています。
今となっては同じ扱いをする事は ほぼ無いんですけどね。区別して流通され、販売されてますからね。
良かったらナデシコの記事も有りますので参考にしてみてください♪
読んで頂きありがとうございました。
いろはでした♪