結婚式とドライフラワー
フローリストのいろはです!今回はこれから結婚式を迎える方から、最近よく聞かれる質問にお答えしようと思います。その質問というのは、
『結婚式にドライフラワーってありですか?』
といった内容です。
当日の花の打ち合わせをしている時に、『何かイメージ画像とか有りますか?』って聞くと、結構ドライフラワーの画像を出されるんですよね。それで、
『ああ、これはドライフラワーですね。』っていうと、上記の様な質問を頂くんですよね。または、初めからドライフラワーが好きで、ドライフラワーって知ったうえで来られますが、やはりそれでも気になる人が多いみたいです。
今回は、その答えを発表します。
ドライフラワーってあり?
それでは、結婚式のドライフラワーですが、ありかなしかで言うと、会場の花なのか花嫁の持つブーケなのかで、ちょっと答えが変わります。
まず、『ブーケは全然ありです。』普通に、気に入った花をオーダーしましょう。
そして、結婚式会場のテーブルの花などは、
『ありです』ただし、条件付きです。
もちろん、面と向かってはもっと柔らかく言います。ただ、大事なことですからね。
その条件というのは、以下の事を理解してもらう事です。
①見る人によっては枯れて見える事。
②代替え品が入る事。
③値段が高くなる事。
④会場との相性を確認する事。
大まかに言えばこんな感じです。
①枯れて見える事に関して
これは結構分かり易いですよね。ご年配の方もいらっしゃるのであれば、特に気に掛けたい所ですね。これも、世代間ギャップでしょうか?
人によってですが、枯れている花を見る事、見せられる事に関して、少なからず嫌悪感の様なものを抱く人がいるのも事実です。
若い方は理解してくれることが多いですけどね。主に、花の枯れた姿を多く見てきた方、つまり今まで生花をたくさん飾って来た人の反応は微妙な事も。
回避手段として司会の方に『ずっと残る花を~』みたいな事を言ってもらえると、良いかと思います。
ただ、個人的に、ここを気にする人にはお勧めしていません。あとで紹介する花をお勧めします。
②代替え品に関して
これは、市場の流通量が切り花と比較すると圧倒的に少ないです。そして、結婚式場の花というのは、基本的に各テーブルの花を同じように作ります。
テーブルごとに見栄えの差が付かない様に。そりゃそうですよね。となると、それなりに同じ花をたくさん揃える必要が有ります。
切り花は毎日の様に生産者さんが出荷してくれるので揃いやすいですが、ドライフラワーは不定期的に、ごっそり流通するんですよね。なので、無い時は無いです。
思い通りに行かないことも有ります。ここは仕方ない事です。
③値段が高くなるに関して
これは、花によりますが、ワイヤリングというテクニックを使う事が多いので、普通に生花で作るより手間が増えます。
asunaro-flowers.hatenablog.com
asunaro-flowers.hatenablog.com
あと、仕入れ値が一律なので、生花の様に時期で変動とかが無いんです。旬の、大量に出回っている花が安くなるという事がありません。
そして、そもそもドライフラワー自体が生花に一手間掛けたものである為、生花より高いです。どうしようもないですよね。
④会場との相性に関して
これは、会場の雰囲気に合っているかをよく考えて決めましょう。
木造りだったり、カフェっぽい会場であれば問題ないのですが、お城の様な広い会場に大理石、シャンデリアが美しいような明るい会場だと、正直言って枯れて見えやすいです。
テーブルクロスの素材を柔らかいコットンの様な生地にしたりして、調整します。華やかでサテンの様な生地では、合わせにくい事が多いです。
また、どうしてもドライフラワーは触れると散る事が有るので、掃除の手間や卓上での衛生面を考慮して、そもそもNGな会場も有ったりします。
なぜブーケはドライフラワーで全然OK?
会場の花に関してはこれらの事を踏まえて、それでも飾りたいというのであれば、全然OKです。増えてきてますし。
では、なぜブーケが特に気にしないでOKなのか。
それは、遠目で見る事が多いのと、机の上に飾らない事。そして何より、
ブーケは花嫁のアイテムであることが理由です。
これは、テーブルの花は考え方として【ゲストに対しての、おもてなしの花】となりますが、花嫁が持つブーケはそうじゃないですよね。言っちゃえば、自分用です。
好きな花を持つことは何も悪くないですからね。
ドライフラワーが飾りたい人へ、個人的にお勧めな花
私がドライフラワーが好きな方へ、結婚式でお勧めしている花は【そのままドライになる花を使ったコーディネート】です。自然にドライになっていく花。
結婚式当日は生花で、そのあとドライになっていく花です。そういう花は、生花の時から既にドライフラワーっぽい事が多いですが、ちゃんと生花の良い所も持っています。
例えば、
こんな感じでユーカリをはじめ、エリンジュウムやスターチスを使ったような花。
ワイルドフラワーで作ったような花。
またはこんな感じで、ダリア等は枯れてしまうけど、プロテアやリューカデンドロンなど、部分的にドライになっても綺麗な花が入っている花。
asunaro-flowers.hatenablog.com
asunaro-flowers.hatenablog.com
asunaro-flowers.hatenablog.com
ブーケでも、このまま逆さに吊るしてドライになりそうなのも良いですね。生花として当日は持って。
こんな感じのシンプルなのも良いかもしれません。
どれも、ちょっと気合が入った作例なのでお値段がしますが、予算に合わせて使いたい花として、【ドライになってくれる花】をリクエストすると良いと思います。
または、ウェルカムボードや花束とかで使うのもアリですね。
当ブログでは、ドライフラワーになりやすい花をたくさん紹介しています。その中でも、自然に吊るして作れる花は、簡単にドライフラワーになりやすいので、良かったら花選びの参考にしてみてください♪
asunaro-flowers.hatenablog.com
asunaro-flowers.hatenablog.com
asunaro-flowers.hatenablog.com
asunaro-flowers.hatenablog.com
おわりに
なかなかドライフラワーを飾る事って、まだ勇気がいる事かもしれません。よく聞かれますからね。ドライフラワーって飾るとおかしいですか?って。
正直に言いましょう。会場の各テーブル全てがドライフラワーっていうのは、会場全体の印象がドライになります。
会場の色や雰囲気次第では安っぽく見える事もあるんですよね。アンティークていうか、寂れた感じ。
ゲストの方々は華やかな衣装や着物で来るので、その辺も考慮したうえで、選ぶと良いかもしれませんね。
個人的には、ドライフラワーを飾るのはありなんですけどね。
読んで頂き、ありがとうございました♪
いろはでした♪