てまり草(テマリソウ)について
今回はてまり草という花について紹介したいと思います。
ドライフラワーとしても作り易くてお勧めですが、生花としても不思議なルックスで魅力的な花なので、その魅力も一緒に紹介したいと思います。
てまり草の正体
何とも不思議な見た目のこの花。
以前こちらの記事でも紹介しましたが、てまり草はナデシコの仲間、というかナデシコです。品種名が【テマリソウ】。美女ナデシコというナデシコの改良で、花の付かないナデシコです。
花が付かないので草という名前が付いているのでしょう。
ナデシコと言えば日本らしい響きですよね。てまり草は、更にそこへ手毬(てまり)という、これまた和風な名前が付いています。
そして、日本の国歌にも出てくる苔にも似ていることから、和風な作品を作る際にはピッタリな花材で、大変重宝します。
これはフローリストとしての意見ですが、てまり草を使うと、和風に可愛さや、優しい感じが出しやすいんですよね。
渋くなりがちな和風の花束なんかにと使いやすいです。もちろん洋風にも合いますけどね。
てまり草の出回り時期
てまり草は、ほぼ年中出回っています。真冬は無いこともあったり、やや小振りだったりもします。
秋口になると染められたてまり草も出回ります。秋以外にも出回っているかもしれませんが、茶系でかなり日本の秋を思わせる雰囲気なので、秋以外に仕入れた事が無いです。
てまり草の価格
一本が150円くらいから、250円くらいでしょうか。価格帯でいえば、ガーベラやカーネーションの様に周年通してお手頃な部類に入りますね。
ただ、やはり てまり草の場合は、飾る時にもう一種類花があった方が良いと思います。
小さい花瓶に一本飾るとかなら良いですが、やや大きめな花瓶なんかは、やはり何か一緒に飾る方が見栄えが良かったりします。
てまり草の管理
花瓶に入れる前には水切りをすると安心です。お水の中で茎を切って、素早く花瓶に飾ります。
と言っても、ナデシコの仲間と言うことは、カーネーションの仲間でもあります。(
カーネーションは撫子に分類されます)
なので、そこまで気にしなくても大丈夫だったりします。
カーネーションと言えば非常に長持ちする花なので てまり草もまた、とても長持ちする花です。葉っぱが最初に傷んで来るので、黄色くなったりしてきたら、取り除いてやります。
てまり草をドライフラワーにする方法
てまり草は逆さに吊るすだけで簡単にドライフラワーに出来ます。ドライフラワーの作り方としては非常に簡単です。
今回は1か月くらい放置しました。途中経過も記録してます。15度~20度くらいで、湿度が60%から75%くらい。それにしても近年は変な気候が多いですね・・・。
てまり草のドライフラワーの姿
まずは2週間くらい経過したところでこんな感じです。
なんというか、葉が黄色くなっただけって感じですよね。花は下部の方が茶色くなってきてます。触ってみてもあまりカサカサしてないです。
そのまま放置し続けると↓
こんな感じに仕上がります。花の部分がかなり色褪せて来ました。画像ではわかりにくいですが、茎もカチカチになっています。花も抜け落ちたりせず、良い感じですね。
もう少し経つと、もっと茶色くなってくると思います。
秋のドライフラワーの作品なんかにもお勧めです。部屋に飾って風情を楽しみたいですね。
おわりに
やはりどこか和風な雰囲気を感じる花です。菊や百合なんかと一緒に飾ってみても良いですね。価格も手頃で年中手に入り、持ちが良くて個性的。
ぜひ花屋さんで見つけてやってください♪
いろはでした♪