はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

プロ仕様?花を切るのに、お勧めなハサミはこれだ!

生花用のハサミについて

フローリストの いろはです!今回はタイトルの通り、花屋の必需品であるハサミについて御紹介します。

 

私、ハサミとか見るの好きなんですよ。

まあ、ハサミに限らず、仕事用の道具ってなんか カッコいいですよね。

 

美容師さんとか、多分かなり高額なハサミを沢山持っているんでしょうね。見てるとワクワクします。

 

花を切るハサミも色々あるのですが、実はちゃんとした【実用的なハサミ】であっても、花の場合は1500円位からあったりします。

 

用途が限られるモノにはなりますが、花を扱う場合はあると大変便利です。

 

ぜひ、お気に入りのハサミをゲットして、相棒にしてみてはいかがでしょう。

 

 

ハサミケース

まずはケースです。花屋もハサミを腰からぶら下げていたりするのですが、見た事ありますでしょうか?

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こんな感じのケースに入れてる事が多いです。

 

しかし、花屋のこのケース、安い物は1000円くらいから売っていて、結構多くの花屋がその位の価格の物を使っていたりします。

 

いや、私の周りだけでしょうか?

 

ホームセンターに普通に売っていて、革なので使い込むと良い感じになるんですよ。もっと白っぽい、本当にこれからアジが出てくるようなケースも安いんですよね。

 

本革って書いてあったりしますからね。革製品の中では、かなり安いですよね。

 

革の場合は水気の多いハサミを入れるので、なるべく乾かしながら、出来ればハサミを拭いてから入れると長持ちします。

 

何パターンか形があるので、ハサミの形やサイズに合わせて買ってください♪

 

ちなみに私はこれ↓

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ハサミとナイフの入る、ちょっとだけオーダー的な物を使ってます。もう7年位ですかね。

 

下に穴が開けてあって、中に茎のゴミとかが溜まりにくい、よく考えてあるケースです。

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お分かりでしょうか?家庭で使うのには不要ですが、仕事の時はハサミの出し入れが頻繁に行われるので、大変重宝します。

 

お勧めのハサミ~私は武骨なハサミ派~

様々な意見がありますが、完全に主観で私的にお勧めなハサミはこんなハサミです。↓

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【生花挟】とか、色々な名前で売っています。価格もピンキリですが、2000円くらいからでしょうか。

 

このハサミ、茎を切る時に、【カン、キン】って、時代劇のチャンバラみたいな音がして。

 

恥ずかしながら、カッコいい気がします。やはり、無骨なハサミに魅かれます(笑)

 

これと合わせて、よくバネの付いたハサミが売っています。

 

どちらでも構いませんが、私がこちらをお勧めするのは、見た目が好み以上に、その汎用性の高さです。

 

というのも、バネの付いたハサミよりも刃が大きく開くというメリットがあります。

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これは、固くて太い枝なんかを切る時に、非常に便利です。

 

バネ付きのハサミでも足りるんですけど、大きく開く方が、力が入りやすい気がします。

 

また、バネの劣化が無いので、メンテナンスすれば末永く使えます。

 

ちなみに、このハサミは岡恒というハサミですが、刃の奥の方をよく見ると、ちょっとだけ欠けてるのが分かりますでしょうか?

 

なんと、ここでワイヤーが切れるんですよ。

 

これは画期的だと思うんですよね。まさに【プロ用のハサミ】と思って、長年に渡って愛用しています。

 

デメリット

完璧なハサミの様に聞こえますが、実は【使い込むまでは扱いにくい】という事があります。慣れが必要なんですよね。

 

何でかって言うと、自分の手でハサミの刃を広げるという動作が最初は難しいんですよね。

 

普通のハサミのように指を入れる輪の部分が無いので、うっかりすると手から落ちる。なんて事もありました。

 

その点を改良したのがバネ付きの鋏なので、最初はその方が良いかもしれません。

 

もちろん、プロでもバネ付きのハサミを愛用している方は多いですよ。

 

結局は自分の好みと使い易さで選びましょう。

 

最近買ってみたハサミ

ちなみに、最近こんなハサミを買ってみたんですよ♪

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なんか、白い刃に惹かれて。

この形のハサミの中では、かなり軽いんです。刃も結構開く。

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切れ味も良くて、無骨というよりはお洒落なハサミって感じで使っています。

 

切る時、音は無音ですが(笑)なかなかお勧めです♪

 

フローリスト ナイフ

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ついでにナイフの紹介です。これは主に【フラワーアレンジメントを作る】際にしか使わないかもしれません。

 

 

asunaro-flowers.hatenablog.com

 

ハサミよりも軽くて小さいので、小回りが利くのと、斜めに茎をスパッと切れる為、私は愛用しています。

 

使わない方もたくさん居られるので必須では無いですが、いつかフラワーアレンジメントを作ってみたい時には役立つかもしれません。

 

私はフラワーアレンジメントであれば、絶対にハサミよりナイフの方が速く作れます。

 

両方使う事も多いですけどね。

 

そう言えば、カッターナイフで作っていた事もありました。

 切れ味を復活させるのが簡単で。途中で刃が飛んで以来、怖くて仕方ないですが。

 

慣れると無敵かもしれないです。

 

普通のハサミじゃダメ?

家にある紙を切るハサミじゃダメでしょうか?ダメでは無いですが、お勧めはしません。

 

まず、ハサミの切れ味が悪くなります。水気が多いのと、やはりゴミなどが付着しやすいです。

 

そして、茎はきれいにスパッとカットした方が、水揚げが良いと言われています。

 

切れ味が悪いと、水を吸う為の管を潰してしまいます。

 

普通のハサミでは、力が足りない事があります。無理に力を入れると、ハサミを壊してしまう事もあるかもしれません。

 

やはり適切な力で綺麗に切れる、用途に合ったハサミを使うのがベストです。

 

止むを得ず普通のハサミを使う場合は、無理せず花を一本ずつ切って、使い終わったら綺麗に拭いてあげることをお勧めします♪

 

 

asunaro-flowers.hatenablog.com

 

おわりに

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他にも造花用だったり、もっとパワフルな枝を切るハサミやラッピング専用のハサミだったり。

 

色々ありますが【家で切り花を楽しむ】には、まずは生花用のハサミがあれば充分です。

 

使用頻度によりますが、一度買えば長く使えるモノなので、お気に入りの一本を見つけてみてはいかがでしょう。

 

かなり主観的な話になりました。また何かあれば紹介します♪

 

いろはでした♪