はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

大人気!!丸くてかわいい、瑠璃玉アザミの知られざる魅力とドライフラワー

ルリ玉アザミについて

今回紹介するのは生花でもドライフラワーでも大人気の瑠璃玉(ルリダマ)アザミと言う花です。シルバーっぽい茎に青から水色の花の付いた、とてもきれいな花です。

 

丸っこいのに棘が付いてて、なんだかツンデレな感じの見た目ですが、棘は刺さったりすることは無いので御安心ください。葉っぱがちょっとチクチクするので、苦手な人はあまり触らずにおきましょう。

 

この花は、大体6月から7月くらいの初夏に出回ります。感覚的に、芍薬が終わってから出てくるような感じです。8月になるとほとんど見かけないので、もし買いそびれた場合は、似たような花のエリンジュウムか、生花とほとんど変わらないドライフラワーの購入をお勧めします。

 

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 エリンジュウムは春から秋ごろまで、輸入も盛んなので比較的長い期間手に入ります。

瑠璃玉アザミの特徴

特徴はやはりその形と色です。他には無い特徴ですね。茎を完全にカットすると、もはやただのボールになります。写真ではわかりにくいですが、10円で買える袋入りのキャンディー位の大きさですね。

 

大体は1本に付き、そのキャンディー位の花が3~4輪付いています。長さは60cmくらいからですが、時々すんごい長い時があります。

花の持ちは非常によく、ドライになっても姿の変化が少ないため、長期間楽しむ事が出来ます。

 

名前の由来

瑠璃玉アザミは、キク科のエキノプス属(ヒゴタイ属)に属しています。このエキノプスという聞き慣れない名前、これは学名ですが、造語らしいです。

 

ハリネズミという意味の【エキノス】と言う言葉があって、それに似てるという意味を持つ【オプス】と言う言葉を合体させた言葉です。

 

まさに花のシルエットを物語っていますね。

 

そして、瑠璃玉と言う言葉は、瑠璃色と丸い花の形を表しています。

 

では、アザミとは一体どこからきた言葉でしょう。どうやら、葉っぱがアザミに似ているという事のようです。アザミはアザミ属ですからね。

 

1つの花を見て、その見た目から付いた花の名前は非常に多いです。興味のある方はカンガルーポーなんていうユニークな名前の花もあるので良かったらご覧ください。

 

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 花は何とか属とか何とか科とか、ややこしい話も多いですが、名前の由来は面白い物が多いです。

 

瑠璃色ってどんな色?

ところで、瑠璃色ってどんな色かわかりますか?素敵な響きの色ですよね。正確には【濃い紫みの青】とされています。日本でもずっと昔から使われて来た表現です。

 

また、瑠璃と言う言葉は、宝石の【ラピスラズリ】の和名でもあります。とても美しい色を表現する言葉でもありますね。

 

どうでしょう、瑠璃玉アザミ。

 

ハリネズミの様にかわいく、宝石の様に美しい。素晴らしい花ですよ。

 

瑠璃玉アザミのお値段

大体1本が250円から400円位でしょうか。一本に花が数輪付いているので、お得な花と言えます。もう少し出回り時期が長いと尚良いのですが・・・。持ちが良いので、通販でも安心して買えそうです。

 

瑠璃玉アザミのドライフラワー

今回は逆さに吊るしてドライにしました。茎も葉っぱもそのまま。とても成功率が高いので、安心して吊るしましょう。

出来上がりはこちら。

なんとなく葉っぱがチリチリになって、茎が細くなったような。注意点としては、逆さにしないと花の重みで茎が曲がる事が有ります。そのままドライになると、ちょっと残念な恰好になっちゃいます。

 

あと、短時間で仕上げると色が綺麗に残るという話を聞きました。どのみち色は薄くなりますが、少しでも青い綺麗な色を楽しみたければ、比較的暑い所に吊るすと良いかもしれません。

 

おわりに

最近本当に人気で、結婚式でもドライにして髪に付けたり、ワイルドフラワーに合わせてブーケにしたり。一昔前までは涼しさの象徴の様な花でしたけどね。

作品が涼やかに見えるというか。あくまで脇役でしたが、今は欲しいって言われる方が増えて本当に嬉しい限りです。

 

プリザーブドフラワーとしても販売されていますが、生花に比べて少々お値段が張ります。出来れば花屋で買って、生花としても楽しんで。その後にドライフラワーとして楽しむのが一番お得かと思います。

 

今年はまだあるかな?もう厳しいかもしれませんが、見かけたら是非とも連れて帰ってやってください♪

 

読んで頂きありがとうございました♪

いろはでした♪