メリアとは?
フローリストのいろはです!今回はテクニックの御紹介です。その名も【メリア】。どんな感じかって言うと、例えば一輪のバラが有ったとして、そのバラの周りに他のバラの花弁をくっ付けて大きくしたりする感じです。
そうです。あり得ない花を作るテクニック。
バラの花弁を一枚ずつ移植するようなイメージです。百合なんかでもする事が有ります。主に結婚式のブーケでよく使われます。
しかし、実際に花弁で作ると、半日くらいで萎れてしまいます。まあ、普通に考えて花弁だけにしたら、寿命が短いですからね。
なので、普段飾る用には造花やプリザーブドフラワーで作ると安心です。水を必要としない造花やプリザーブドフラワーなら安心ですよね。
今回は、それでもやっぱり生花で挑戦する方が色々応用も効くと思うので、1番簡単で誰でも出来そうな花材で紹介してみます。
ダスティミラーのメリアがお勧め
そこで今回紹介したいのは、葉っぱを使って作るメリア。この利点は、葉っぱによりますが茎も一緒にして形が作れる事がありますので、
花弁だけに比べて持ちが良い。それゆえに応用範囲が広いです。これなら生花でも大丈夫。
その中でも比較的簡単で価格も安く、仕上がりも美しいダスティミラー。今回はこれを中心に紹介します。応用が利かせやすいので、ぜひ気軽に挑戦してみてください♪
用意するもの
- ダスティミラー シラス2本
- フローラルテープ
- ハサミ
- 吸水性スポンジ(花を挿すスポンジ)
用意するものはこんな感じです。フローラルテープは好みの色で大丈夫です。無ければ、セロハンテープでも何とかなります。
作り方
まずはダスティミラーをバラします。なるべく各葉っぱの茎が多く残る様に。
次はそれを一枚ずつ組み上げていきます。
大きい葉っぱを外側にする様に組めば、茎の長さも長くとれます。(小さい葉っぱを外側にすると、高さを出すために茎を上げないといけなくなります)これは作ってみればわかると思います。
内側から順番に小さい葉を組んでいきます。掴む手が疲れて来たら、途中でテープで留めても良いです。
上手く組んでいけば、自然に葉っぱが立って来ます。コツは、上や横から見た時に茎が見えない様にすること。一箇所から葉っぱが放射状に、花弁の様に出る様に心掛けます。
ちなみに、今回は葉っぱが沢山だったので、一本でやってます。少し右側の方が欠けているので少し手直し。
大体こんな感じです。繰り返しになりますが、真ん中の方を小さい葉っぱにする事が花っぽく見せるコツです。
後は形を整えて、テープで留めます。
この時、必ず掴んでいた場所(結束点)の上をしっかりと留めます。崩れてしまいますからね。
後は茎全体を巻いて完成です。茎の下の端の切り口は出しておきます。というより、テープで巻いてから、スパっと切ってやります。
まるで一本の花の茎の切り口を出す様な感じですね。
いかがでしょう。なんか百合っぽいシルエット。花に見えるかは微妙ですが、元のシルエットとは全然違う雰囲気を楽しめます。
ちなみにフローラルテープの詳しい使い方や種類等はこちらを参考にしてみてください。
普通にダスティミラーをフラワーアレンジメントで使う際は、一枚ずつ小分けにして挿す事が多いです。
しかし、今回の様に束ねてメリアにしてあると、面積もかなり広く取れます。
スポンジや器の淵など、隠したい時には大変便利です。
複数のメリアを作れば、かなりのボリューム感も演出できますね。
メリアにするとどうしても茎が短くなりますが、茎が水に浸かっていれば、もちろん花瓶なんかでも飾れます。背の低い器が良いと思います。
メリアに出来る葉っぱ
他にも様々な葉っぱで作れますが、条件として、ある程度の長さの葉っぱで、面積が広く取れる葉っぱを選ぶと作り易いです。葉っぱを取って、その葉っぱだけでも水に浸けて飾れる葉っぱが良いです。
具体的にはドラセナ類や、シダ類なんかがお勧めです。ドラセナは特に、葉っぱのサイズをハサミでカットして調整しても良いです。
葉っぱ以外では、ブルーファンタジーやかすみ草を小さく束ねて、同様の使い方も出来ます。メリアと呼んで良いかは謎ですが。
密度を濃くしてみました。こんな感じで小花をまとめるのも良いですよ。
おわりに
案外簡単だと思いますが、バラのメリアや百合のメリアは非常に高難易度です。一枚ずつワイヤーを付けて組んで行きますからね。しかも傷みやすいので、スピード勝負。明日には萎れています。
まだまだ可能性の多いテクニックです。誰も思い付かないようなメリアを作ってみるのも楽しいかもしれません。
良かったらひと手間加えて飾ってみてください。
読んで頂きありがとうございます。
いろはでした♪