グルーガンについて
フローリストのいろはです!今回は、今ではハンドクラフトの必需品ともなった、【グルーガン】について、使い方や特徴、種類なんかを紹介したいと思います♪
『使ってみたいけど、どれを買って良いのかわからない』という方や、『用途がイマイチわからない』という方の参考になればいいなーと思います。
ちなみに、花業界では、ドライフラワーを始め造花や作品の土台作りなんかにもよく使われています。
日常的にも使えるので持っておいて損は無い物ですが、種類も色々とあります。御自身の用途に合った物を選ぶと良いでしょう。
グルーガンとは
そもそもグルーガンとは何かと言うと、接着剤の1つです。木工用ボンドや瞬間接着剤なんかと同じです。
特徴として、スティック状の【グルースティック】という物を熱で溶かして接着させます。
グルーガンの中で溶けてトロトロになったグルースティックは、冷えると再び固まるので、その力を利用して接着します。
グルーガンの種類
家庭用のグルーガンには主に高音タイプと低音タイプがあります。
高温タイプは180度位〜200度位まであり、非常に高温です。
低音タイプでも、100度を超えています。
どちらも高温に変わりは無いので、お子様の使用や、可燃性の物の近くでの使用には注意が必要です。
熱を通しにくい手袋を付ける事が推奨されています。
グルーガンの選び方
高温タイプと低音タイプ、どちらが良いでしょうか。それは、用途と使い方によります。
それぞれの特徴を挙げて比較してみますので、参考にしてみてください。
接着時間
高温タイプの場合、溶かす→冷える という仕組みなので、高温であるだけ、冷えて固まるまでの時間が長いです。
これは、例えば接着した後に少し調整が必要な時や、一度に複数の物を付けたい時にはメリットとなります。
低音タイプの場合は、固まるのが早いです。また、低音である事から、高温タイプよりは多少安全です。
もちろん、低音と言っても注意が必要な事には変わりないです。
接着の強度
接着の強度は、高温の方が強いです。紙や布、プリザーブドフラワーやドライフラワー程度であれば、低音タイプでも接着できます。
金属やガラス、重たい物に関しては高温タイプじゃないと接着できません。
ただし、接着面がツルツルだと、グルースティックがうまく付きません。また、ガラスや金属同士は、時間と共に取れる事があります。
金属やガラスに何か軽いものを付ける時は良いのですが、重い物同士は仮止め程度に思っておくと良いと思います。
塗装面の上は、低音タイプも高音タイプも、塗装面の薄い膜の上に接着する事になるのでお勧めしません。
先端の形状
グルーガンの先端からグルーが出て来ますが、先端の形状が色々あります。先が細く尖っている方が良い時もあれば、短く丸い方が安定して使える事もあります。
せっかく買ったのに、接着したい所まで先端が届かない!というのは非常に残念ですが、よくあることです。
用途がはっきりしない場合は普通の形状を選べば良いと思います。
押さえておきたい特徴はこんな感じです。無難なのは高温タイプですが、手軽なのは低音タイプです。あとは、高温タイプの温度に耐えられる物かどうか、これも大事な事です。
私は2つ使っています。半田付けに似てますね。
グルーガンの使い方
グルーガンの使い方は非常にシンプルです。
①まず、グルーガン本体をコンセントに繋ぎます。
②グルースティックを挿す所があるので、そこに差し込んでスティックが溶けるのをしばらく待ちます。(温度によって違うので説明書通りに。)
③後はレバーを押せばグルーが出ます。
基本的にコンセントの抜き差しが、スイッチのオンオフ切り替えになっている事が多いです。
グルーガンの使用上の注意点
熱いので火傷や可燃性の物による引火など、色々と注意点は有りますが、気を付けて使えば非常に便利で効率良く作業が進みます。
他に注意点としては、
・使用中は逆さにしない。先端が水平よりも下向きになるように置く(溶けたグルーが、グルーガンの中に逆流する)
・高温タイプと低音タイプのスティックを混ぜない(グルーガンに合ったタイプを使う)
・使用後は必ずコンセントを抜いて、暫く冷めるまで放置する。
・溶けたスティックが糸を引くので、洋服などに付かないように気をつける。
・気温が低い時期はすぐ固まる。
といった事が挙げられます。注意点を読むと、電化製品で高音になる物という事で、少し躊躇う方も居るかもしれませんが、正しく使えば安心安全に使えます。
そして、本当に便利です。
造花を何処かに接着したり、作品の足元を補強したり。リースやコサージュなんかでも有れば役に立つ頼もしい道具です。
おわりに
接着剤の中では、瞬間接着剤の次に固まるのが早いと言われています。
しかし、瞬間接着剤の様に圧を掛け続けないといけない訳では無いので、ある意味一番手軽です。
また、温度を掛けると溶けるので、剥がす時にも同じ様に加熱すると綺麗に取れる事があります。
今や何処にでも売っていて全ての製品を比較は出来ませんが、コンセントを使う電化製品なので、多少は良い物を選ぶと良いかもしれません。
なんて思うのは私だけでしょうか?
ぜひ、購入の際は色々と比較してみてください♪よく見たら仕様が色々違うのでお気に入りを見つけてください♪
いろはでした♪