花を咲かせる
フローリストのいろはです!今回はなかなか咲いてくれない花を人工的に咲かせる方法の紹介です。
以前、開花調整については紹介しましたが、今回はもっと時間に余裕が無い時に咲かせる方法です。
asunaro-flowers.hatenablog.com
その為、ちょっと荒技になります。裏技というより、荒技の方がしっくりきます。
咲かせ方
今回は、バラとカーネーションの咲かせ方を紹介します。
バラの咲かせ方
まずは、このベージュ色がきれいなバラ【デザート】
これを咲かせます。裏技とか言っても、方法は至って簡単です。バラの首元を掴んで、真ん中に息を吹きかけます。
すると、こんな感じで綺麗に咲いてくれます。もちろん限界はありますし、咲にくい品種も有りますが。
主にこういう咲き方のバラは、花びらが外に広がる様に咲くので効果的です。見た感じ、花弁が沢山詰まってそうなバラは期待できます。
ちなみに、エアースプレーやコンプレッサー等は風が強過ぎて花びらが飛びます。花弁が傷む程の風はNGですね。
もう少し頑張ればこのくらいまで咲きます↓
花弁を無理矢理引っ張るのは傷むのでやめましょう。軽く触れるくらいなら大丈夫です。
※しっかりと咲かすためには、結構強めに吹く感じになるので、酸欠に御注意くださいませ!
カーネーションの咲かせ方
次はこんな感じの素敵なカーネーション【マリポサ】
このままでは、なんか さみしいですよね。
これは2つ方法があります。まず1つ目は、優しく花弁を外側に撫でる。
あくまで優しく、外の方の花弁だけを撫でます。
2つ目は、カーネーションの花ビラの詰まっている首元を揉みほぐします。
その後1つ目の方法の様に花弁を撫でます。
それでも咲かない場合には、切れ込みを入れます。切れ込みを入れる場所は、
↑ここです。ここを少しだけ切ります。クルリと廻すと、6箇所あるので、全て同じ長さに揃えます。
大体5ミリくらいから、長くても1センチまでですね。そもそも、個体差で長さが違うので、無理な無いところまで。
やはり満開に近い方が美しいですね。
※この方法はカーネーション専用です。他の花は出来ませんので御注意ください。
こんな時に使えます
花屋としては主に結婚式や御葬式などの冠婚葬祭で使います。
他には作ろうとする作品が花を敷き詰めた様なデザインだった場合、少しでも花の表面積が大きい方が有利なため、使ったりする事もあります。
箱に花を詰める、ボックスアレンジなんかでは、かなり役に立つ方法ですね。
いつかブーケとか作る機会があれば役に立つ日が来るかもしれません。
使える花
バラやカーネーションの他に、春の花【ラナンキュラス】でも使えます。主に花弁の巻いた花で使えます。
この花は、軽く撫でるか吹きかけるかします。
おわりに
咲かせ方というより、開かせ方と言った方が正しいかもしれませんね。
くれぐれも無理のない範囲で行う事が重要です。
頂いた花が咲かないなーって時も、案外これで咲く事があるので、機会があればやってみてください♪
いろはでした♪