フローリストのいろはです!今回はタイトル通り、造花についての記事となります。
ありがちな事しますけど、突然クイズです!
クイズ!造花と生花、どっちでしょう。
Q.今からお見せする6枚の写真は、生花または造花で作られています。見分ける事が出来ますでしょうか。
①ショッキングピンクのバラとダリアを使ったブーケ
②ラベンダーと紫色のシックな装花
③白い花のセミキャスケードブーケ
④カサブランカを使ったキャスケードブーケ
⑤グリーンをふんだんに使ったキャスケードブーケ
⑥抹茶色のアジサイ
おわかりでしょうか。ここでヒント。6枚中2枚が生花です♪
①は簡単かもしれません。
最近の造花
最近は造花の質も良くなってきて、【写真では本物との見分けがつきにくい】レベルの造花がたくさん出回っています。
そのためか、様々な所で造花の作品が飾ってあるのを見かける様になりました。
今までは仏花としての造花が人気があったように感じます。長時間飾りますし、水が腐って来ますからね。
今でも、ホームセンターに行くと、いっぱいありますよね。
造花の名称は アートフラワー?シルクフラワー?
以前は【アートフラワー】とか【シルクフラワー】、なんて呼ばれていましたが、最近では【アーティフィシャルフラワー】って呼ばれることが多いです。どれも間違いではありません。
ただ、アートフラワーって、英語的に文法的な・・・なんか違う気がします。
シルクっていうと、繊維を想像しますよね。経緯は知りませんが、高品質の様な意味でしょうか?
アーティフィシャルは【人工的なさま】を表す時に使います。ナチュラルの反対みたいな感じの意味です。シックリきますよね。
造花の価格
100均の造花もあれば、一本が1000円以上する上質な増加も出回っています。造花の価格の違いは、
- クオリティーによるもの
- サイズによるもの
ほとんどがこの2つです。一点、購入するうえで気を付けたいことは、
特にサイズによる価格の違いの方は、茎の長さも含めるので、花の頭だけしか使わない場合は割高となってしまいます。
また、クオリティーに関して言えば価格に比例する事が多いです。ただし、多肉植物やエアープランツといった、近年人気の植物の造花は、非常に精巧な事が多いです。
造花も生花も扱うホームセンターや100均などでは、むしろ生花と間違えて購入しない様に気を付けたいですね。
造花と生花の見分け方?
造花と生花の見分け方で一番早いのは、触ることです。造花の素材は一般的にはポリエステルを使って作られていることが多いため、カサカサしていてすぐわかると思います。
また、ポリエステル系特有の、表面のテカリが見分けるポイントにもなります。
色が均一で揃い過ぎるのも特徴でしょうか。個体差が無いというか。最近はその辺も細かく再現してある造花も多いですが・・・。
あとは知識との勝負になって来ます。生花ではありえない色やサイズだったり、綺麗過ぎていたり。
以上を踏まえて、いよいよ答え合わせです。
クイズの答え
正解は②と⑥が生花で、①③④⑤が造花です!!
分かった方は、きっと素人の方じゃないですよね!?難問にしたつもりでしたが・・・。
解説をしておきますと、
①は、バラの花びらの縦線、ダリアの花びらの先端に微かに見える『ほつれ』の様なものが見分けるポイントです。
※わざと拡大したので、実際に普通に人が見る距離で見れば、ここまでわからないと思います。
③はシルバーの丸い葉っぱのユーカリが、ちょっと不自然です。もう少し明るい色ですね。本当にちょっとだけですけどね。
④⑤はテカリです。
基本的にはすべて切り花として存在する色とサイズの造花で作ってあるので、非常に難しかったのではないでしょうか。
おわりに
造花は、造花でしか作れないデザインがたくさんあります。生花の様に水が必要ないので、どこにでも、どんな風にでも飾れます。
しかし、今回の様に生花と同じように扱って作ると、非常に見分けるのが難しくなります。
花だけではなく、観葉植物の巨大な造花も出回っています。空間に、色と形だけで演出してみても良いと思います。植物を飾りたいけど世話が出来ない事もありますからね。
案外、普段目にしている植物が・・・造花だったりして?
また造花の作品もアップしていこうと思います♪
いろはでした♪