シンカルファ エバーラスティングとやらの御紹介
花の仕事を始めて10年目を超えたあたりから、あまり新しい花に巡り合う機会も減ってきました。
改良品種や、バラの新作とか、そういうのは毎年ありますが、やはりもっと、見た事ない様なもの、無いかなぁ・・・。
なんて思っていたら、ありました。
確か昨年の秋頃でしょうか。生花市場から仕入れた、【エバーラスティング】とやら。とても珍しくて素敵な花なのですが、紹介しようにも、よくわからず放っておきましたが、色々と調べていくうちに少しだけわかった事もあるので、その辺も紹介しようと思います♪
※今回は、花の詳細がよくわかりません。また調べてみて追記したいので、誰か詳しい方がおられましたら・・・ぜひご教示ください。
エバーラスティングの特徴(ドライフラワー?)
生花市場から仕入れたのに、入荷した時からドライの状態で、なんだろう。カサカサしてて、ケミカルな質感。発泡スチロールというか。時々花首が折れますが、花自体は無敵状態です。もちろん、水は不要です。
とにかく、頑丈で強いです。そして眩しいくらいに輝いています。かわいいというより、不思議。変わってる花です。異国の雰囲気を存分に楽しめます♪
エバーらスティングは本数というより、束で出荷されてます。
仕入れた束の中でも、花の先っぷりが色々。茎もシルバーっぽいやつと、ややグリーンっぽいやつがあります。長さは40センチくらい。
お値段は、束で1200円位かな?束なので、値段が付けにくいですが、15輪位。一本で2〜3輪付いてます。
シャギーがシャビーな感じで、かわいくも出来るし、対比の強い色を挿し色に持ってきてもカッコいいかもしれません。
エバーラスティングの原産地
市場の方から輸入品という事で聞いていたのですが、調べてみると南アフリカの方から届いた様ですね。
後に、この花がヘリクリサムという花の仲間であろうという事に辿り着くわけですが、ヘリクリサムはガーデニングで育てておられる方もいらっしゃるなか、このシルバーは、あまり見た事無いですね。特殊かもしれません。そもそもこれが、ヘリクリサムかどうかもグレーです。
ちなみに、何となく南国系のワイルドな花と合わせてみましたが、やはりとてもシャイニングしちゃうので、白やシルバーと合わせると馴染むと思います。
眩しくも、ミステリアスな花
仕入れの流れとしては、
「何かドライフラワーっぽい花無いっすか?」
「うん、エバーラスティングってやつがあるよ。よくわからんけど」
とまぁ、こんな感じで。市場の担当の方もよく分からないまま、面白そうなので仕入れてみました。
しかし、残念ながら詳細がよくわかりません。
ところが、偶然にも別件で読ませて頂いたブログに、ヘリクリサムの事が書いてあって、多分その仲間じゃなかろうかと思い、調べてみました♪
参考にさせて頂いたブログ
ヘリクリサムの花は知っていたのですが、花屋としては葉っぱで流通するヘリクリサムの方がずっと馴染みが深く、ヘリクリサムと言えばシルバーの葉っぱ。ヘリクリサムと発注したら、葉っぱが入荷します。
そして、花はカラフルな事 知ってるけど、流通しているのは、ドライでしか見た事無い。っていうのが言い訳です♪
しかし、読ませて頂いたブログに花の質感や見た目、名前の由来なんかが分かりやすく書いてあって、ピンと来ました。
ヘリクリサムについては、思わずガーデニングがしたくなる様な素敵な写真と、わかりやすい説明だったので、むしろそちらのブログを参考にして頂きたいです♪
それで、こちらの記事を皮切りに色々調べていきまして。気付いたら、シンカルファ エバーラスティングという名前に行き着いた感じです。ヘリクリサム エバーラスティングで検索したんですけどね。
シンカルファって何?深まる謎
ここからは、シンカルファについて、色々調べてみたけど結論が出なかったので、興味のある方だけ読んでください。
この花は、きっと、ヘリクリサム。という仮定から色々調べてみると、シンカルファ エバーラスティングという名前に行き着いたのですが、書き方からして、シンカルファは属名と言った所でしょうか。花がシルバーデージーに似てるけど、それは違うらしい・・。
ヘリクリサムはキク科のはずだから・・・
と、更に色々調べていくと、ヘリクリサムが学名で、エバーラスティングが英名という情報に行き着きました。
そして、またしても、シンカルファ属はヘリクリサム属に含まれていた過去があるなんて謎過ぎる情報も。
という事は、今はシンカルファという属名を持つ、英名エバーラスティングで良いのでしょうか。ヘリクリサムは何処へ行きなすった。
と、まあこんな感じです。要するに、イマイチハッキリとした情報が無かったりしますし、あまり気にしなかった、英名、学名、属名等のモヤモヤをもう一度学習したく存じます。
まあ、とりあえず、市場にはエバーラスティングって言えば入荷するんで、良いですけどね。私だけかもしれませんが。
おわりに
今回は凄く眩しく、されど謎の多い、ミステリアスでシャイニングな異国の花の紹介でした。
まるでブリーチをして脱色した様な不思議な花。カサカサしてて、今までにない質感です。ぜひ、一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに、エバーラスティングという言葉は直訳すると【永遠の】【不朽の】という意味の形容詞になります。これで、更に謎が深まる事間違いなしです♪
そうそう、花も茎もメチャクチャ軽いので、扱いやすく、何処にでも飾れますよ♪
読んで頂きありがとうございました♪