はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

アストランチャのドライフラワー

アストランチャ

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フローリストのいろはです!今回紹介する花は【アストランチャ】です。

 

多分、ほとんどの人が知らないであろう名前の花です。ランチャって聞くと、男子なら大砲みたいなのを思い浮かべるかもしれませんね。

 

人によりますが、【アストランティア】とか、【アストランチャー】とかって呼んだりもします。

 

外国語を日本語にしてる感じなので、聞こえる様に表現してあります。特に正解は無いです。

 

最近のアストランチャ

昔からある花だったのですが、近年の【アンティークブーム】や、【ナチュラルブーム】の波に乗って、人気が出て来ている花です。

 

少し尖った感じの見た目ですが、優しいナチュラル系を始め、ゴツめのワイルドフラワーなんかとも相性が良かったりします。

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尖っていても、柔らかな感じの花というのは、なかなか他には無い形と雰囲気です。

 

原産地と仕入れについて

ヨーロッパが主な原産地で、アジアの地域にも分布しているようです。

 

そのため、イングリッシュガーデン、つまりは欧風な、ヨーロッパっぽい庭を作る際にも人気の花です。

 

確かに、和風では無いですよね。

 

国産も初夏の頃に出回る事が多いですが、輸入が盛んな花なので、年中手に入り易い花と言えます。

 

ガーデニングとして日本での栽培も可能ですが、暑さに弱い為、近年の気候から考えると、真夏は何か工夫が必要かもしれませんね。

 

お値段

一本が200円くらいから、高くても300円といったところでしょうか。もう少し安い事もありますね。

 

品種は、主に【ローマ】というものが最も多く、他には【マヨール】という名前のものが多く出回っています。

 

特に値段と品種は関係ないですが、この【ローマ】を元に品種改良を進めていったことが多いようですね。

 

色味としては赤系、ピンク、そして最近人気の白があります。こちらの画像↓はマヨールの白です。

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アストランチャの手入れ

アストランチャは、水を下げやすい(切らしやすい)花です。弱くは無いのですが、乾燥が苦手です。

 

特にエアコンの風には気を付けたいです。花にとって、エアコンの直風はドライヤーみたいなものです。

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放っておくと、すぐに↑この画像の様になってしまいます。

 

早目に水切りをしてやれば元に戻ります。

という事で、花瓶に生ける前の水揚げも、水切りが必須です。

 

asunaro-flowers.hatenablog.com

 

 

アストランチャをドライフラワーにしてみた

いよいよ本題のドライフラワーです。今回はシリカゲルを使いました。

 

逆さに吊るしても作れますが、かなり原型から変わってしまうのと、茎が細くなり過ぎるので、個人的にはシリカゲルをお勧めします。

 

元々、茎が柔らかい花なんですよね。

それでは、早速、シリカゲルから出してみましょう♪

良い感じの予感がします!

色も形も良さそうです。

 良い感じにできました!シリカゲルがピンク色っぽかったので不安でしたが、上手くいったと思います♪

 

質感としてはパリパリっとした感じですね。色が薄くはなりましたが、写真で見ると生花とは遜色無いのではないでしょうか。

 

大きさも、あまり変わっていません。これなら、何かに貼ったり、瓶に詰めたり、いろいろ出来そうですね。

 

ちなみに、2週間は密閉していました。

 

自然に吊るして作るやり方も 今やっているので、完成したらまた報告します♪

 

おわりに

毎回思う事ですが、海外の花だったり、ルーツが海外にある花を飾るって素敵な事だと思いませんか?

 

行った事もない国のどこかに植えてある花。それを花瓶に活ける事は、その国から花を摘んできた事と同じ事かもしれません。

 

今は世界中の花を気軽に楽しめる時代です。このアストランチャはヨーロッパの雰囲気が強いので、ぜひ食卓に飾って、ワインなんていかがでしょう?

 

なんて思ってみました。

 

読んで頂きありがとうございます♪

 

いろはでした♪