はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

花屋で一番安い花はこれだ!!とってもかわいい、ポピーの魅力!

今回紹介するのはコスパ最強の、とってもかわいい花です。数百円持っていれば、1本ではなく、もしかしたら10本くらい買えちゃうかもしれない素晴らしい花です。

 

花屋の花って、お値段が高いイメージが有りますよね?

花屋ってなんか敷居が高い気がする・・・。そう思う方も多いと思うんですよね。でも、大丈夫。安心してください。安くてもちゃんと綺麗で華やかに彩ってくれる素敵な花が有ります。

 

その名は【ポピー】。もう、名前からして可愛いに決まっているじゃないですか。お値段以上に、花としての魅力も沢山ありますので、色々と紹介してみたいと思います♪

 

ポピーってどんな花??

まずは早速、ポピーの見た目から。こちらです♪

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 ・・・いかがですか?

おおいぃ!!話と違うじゃないか!これのどこが可愛いんだ!?

そう思いますよね。そうなんです。棒の付いたとっても小さいキュウイフルーツみたい。でも、よーく見てください。キュウイが、ちょっと割れてません?これ、蕾なんですよ。これが徐々に開いてきます。

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こんな感じで、徐々に開いていきます。最初は包んでいたものが殻のように取れます。

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このあと、どんどん大きくなって。どんどん大きく開いていきますよ。最後は


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こんなに大きくなってくれます!すごくないですか?そして、何とも柔らかそうな花びらが かわいいですね。ポピーは赤や白、黄色やオレンジなど。結構カラーバリエーションも豊富なんですよ。どちらかと言えば元気な印象でしょうか。お部屋に置いてあると明るい気持ちになれますよ。

 

色が分からないのがポピーの良い所!

ポピーは、買う時に既に咲いているのを買うよりは、堅い蕾の方が当然満開までの時間が長くなり、その分結果的に花の持ちは長くなります。しかし、それでは何色のポピーを買ったのかわかりません。

 

しかしそれがまた良い所です。どれも素敵な花の色をしているので、【どんな色のポピーが咲いてくれるのか】をワクワクしながら待つ事が出来ます。市場から仕入れる時もMIXで出荷されることが多いので、正直私もわかんないんですよね。

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どうしても狙った色が欲しい場合は、ちょっとだけ開いているのを買いましょう。個人的には何色が出るかを楽しむのも良いと思いますけどね。

 

ポピーの出回り時期と価格

ポピーは春の花です。残念ながら一年中ある花では無いんですよね。大体12月の半ば頃から4月頃まで。春と言えば4月ですが、身の周りの路地で咲くころには出荷は有りません。やはり満開の状態で出荷してもすぐ散っちゃいますからね。蕾の状態での出荷になります。

 

お値段は平均してずっと安いです。1本が100円未満な事も多いです。40円とか50円で売ってる事もあるんですよ。まとめ売りもありますね。400円で10本近く買える事もあるって事ですね。まさに驚異的なコストパフォーマンスですよね。

 

私の知る限り、花としてここまで大きく咲いてくれて可愛い花で、このお値段と言うのは他に思いつきません。ガーベラやスイートピーもお手頃ですが、ここまででは無いはず。葉っぱならありますけどね。お得ですよ。本当に。

 

まとめて買ったら、色んな色の花が次々に咲いてくれます。

蕾と咲いた時のギャップが大きく、非常に分かり易いですから、小さなお子様でも咲いた時の喜びを楽しんで頂けますね。観察にも最適ですよ。

 

ポピーはケシの花?

ポピーはケシ科 ケシ属の花で、いわゆるケシの花です。ケシの花って言うとなんとなく幻覚を見たり、眠くなってしまったり。ちょっとヤバい花ってイメージがあると思います。でも、もちろん この花に気を付けましょう。なんて事はありません。

 

沢山の種類があって、その中でも当たり前ですが、そういった作用を含んでいない花のみが花屋に並びます。そもそも当然、栽培して良い花も決まっています。一面に広がるポピー畑があるくらいですからね。安心して楽しんでください。

 

ポピーと言う名前は英名で、これはケシ科の植物全般を指します。中にはアヘンの原料となる花もありますが、日本ではそういった麻薬作用のないものをポピーと呼んで、作用のあるものをケシと呼んでいる事が多いです。

 

もしポピーが気に入って好きな花になっても、「好きな花はケシの花です」とは言わないでくださいね(笑)間違っては無いけど、間違ってます。表現が・・・。

ポピーが折れた時には・・・

ポピーは茎が細く、中も空洞になっています。そして、曲がっています。なので、自然と折れてしまう事もあります。そんな時は切り戻して短くしてしまうか、ワイヤーを茎に入れたりします。普段の生活の中ではワイヤーは現実的では無いので、やはり短くしてしまうのが良いです。折れても、ちゃんと萎れる前に切り戻せば咲いてくれます。

 

切り戻しは水切りをします。水の中で茎を切るだけです。手早く別の花瓶に入れてあげればOKです。

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安い花とはいえ、最後まで咲かせてあげたいですよね。こんなに短くなっても一生懸命咲いてくれますよ♪

 

おわりに

ポピーに限らず、春の花はリーズナブルでコスパの良い花が多いです。12月の寒い頃から出回るので暖かい気持ちにしてくれますね。春の花は明るい雰囲気の花がとても多いですからね。

 

基本的には気温の上昇と共に開花が進むので、1月から3月は花の寿命がとても長くなります。これは春の花に限った事ではありません。

 

寒いなーって思う時は花が長持ちする合図でもあります。ぜひ暖かい花を飾って心を温めて寒い冬を乗り切りましょう。

 

読んで頂きありがとうございました♪