パンジーについて
今回はパンジーの魅力を紹介をしたいと思います!
パンジーと言えば、主に花の苗で出回る事の多い【春の定番】の花です。
育て易く、お求め易い価格なので、ガーデニング初心者の方が手にする事も多いですね。
そんなパンジーですが、実は近年、切り花としても人気があって結構出回る様になったんですよ。
『え?パンジーが!?』って思う方は・・・
まぁ少ないと思いますが、育てた事ある方なら多分思った事が有ると思うんですよね。
『パンジーって、短いんじゃない?』
そう、そう思いますよね。どっちかって言うと、モリモリと広がる様に大きくなるイメージ。しかし、切り花のパンジーは
わお!結構長い!こんな感じで、花壇でよく見るサイズよりは長くなっている事が多いです。30センチくらいですね。(短いのも、ありますが)
という事で、そんなパンジーの切り花としての魅力も交えつつ紹介したいと思います。
パンジーの切り花の魅力は、飾りやすい花である事
花苗としてのパンジーは、きっと多くの人が見た事あると思うので、ここでは切り花としてのパンジーのお話です。
パンジーの良い所は、
- 花の色が独特で可愛くも綺麗にもなる。
- 葉っぱがモリモリしているので適当に飾ってもサマになる。
- 柔らかいので切り易い。
と言った所です。画像を見れば分かると思いますが↓
紫や黄色、ピンクなど結構幅広い色をカバーしています。
そして、葉っぱが結構しっかりしているので、それだけでも流行りのナチュラル感を出す事が出来ます。
適当に花瓶に入れても↓
こんな感じで何となくサマになってくれます。これで4本くらいです。また、小さい咲きかけの蕾も咲いてくれるので、比較的長持ちする花です。
なぜ適当に入れても綺麗に見えるのか!
なんでサマになるか、少し掘り下げると、茎の動きもその要因です。通常花を花瓶に入れると茎は真っ直ぐなので、花瓶の口の広さ次第で花の全体像の広がりが決まります。
分かりにくいなら、コップに割り箸を入れる事を想像してください。コップから飛び出している割り箸の広がりの大きさの事です。
沢山入れると、規則正しく、直立に近くなるはず。
それが、パンジーは茎が真っ直ぐでは無いのと茎が柔らかい為、割と自由に動かせます。折れる時は折れるので、無理は禁物。あくまで自然に花瓶に入れての話ですが。
右の写真の手前側の蕾なんて、とんでもないブリッジを披露してくれています。そんなこんなで、飾り易い花となっています。何かの脇役でも良いですね。
もう少し踏み込むと、花の作品として、主役と脇役(ボリューム等)、それに動きのある物を取り入れるという方法があります。
パンジーは、主役の花とボリュームのある葉っぱ、それに動きのある茎。と、三拍子揃っているので、単体でも楽しく気軽に飾る事が出来るというわけです。
パンジーの価格!
これがちょっとだけ、ネックなんですよね。1本が160円くらいから。350円を超えるなんて事まで。あらら、バラと似た価格帯ですね。
もちろん、大きく変動するのでもっと安い時もありますが。花の形や長さなど、様々な要因で値段が変わります。
なんで高いの〜?
苗よりも高いんだねー。って思いますが、そもそも、苗よりも育てる期間が長いですからね。
それに、切り花として色々な条件を満たしています。そして、何より絶対に希望の金額で取り引きされるという確信の無い世界です。
仕入れる側も、完全に売り切れるという根拠は無いですからね。苗よりも寿命は短いですから、逆にそれがネックです。
という事にしておきましょう!個人的には妥当な価格と思います。
パンジーの管理
切り花のパンジーは普通の切り花と同じで、あまり高温な場所や暖房の直風は避けて。
水揚げは水を張った容器の中で茎を切る【水切り】というのを施してやります。茎が柔らかいのであまり強く握らず、花のすぐ下の茎は細いので、当たって折れない様に気を付けましょう。
↑左の茎は折れちまってます!
パンジーの花言葉
パンジーの花言葉は、その見た目から来ています。何か判りますでしょうか?
パンジーと言えば、やはりチンパンジーを思い浮かべますよね。ですが、パンジーは本来は【パンセ】という【フランス語】から来ています。
このパンセというフランス語は、【思考】【考え】といった意味を持っています。
なので、パンジーの花言葉は【もの思い】【私を思って】【思索】などとなっています。
これは、パンジーの花がやや下向きに花を咲かせる事。そして、それが風に吹かれて揺れている。それが人間の考え込む姿を連想させるから。と言われています。
『あーでもない、こうでもない。うーむ。いや、待てよ?しかし。でもなぁ。』
何となく、写真の3本のパンジーにセリフを付けて見ました。
パッと見は可愛くて元気な印象ですが、そうやって見ると、また違って見えて楽しいですね。春の花ではありますが、陽気さの中に見えるそんな複雑な人の思考。
どんな気持ちで咲いているのか。大事に育てたくなる花ですね。
パンジーの豆知識
パンジーの花の中央に見られる模様。これは【ブロッチ】と言います。聞いた事ありそうで、無い。絶妙な名前です。
このブロッチは、パンジー意外にもポピーやガザニア、ゼラニウムなんかにも見られます。
濃さは様々で、ほとんど無い事もあります。素敵なブロッチを探して見るのも楽しいですよ。マニアックな写真集を作りたいですね。
ちなみに、ブロッチは【blotch】と書き【染み】を意味します。インクなどの染みですね。花の個性として楽しんで見てやってください♪
おわりに
パンジーは、切花としてはまだまだこれからといった印象の花です。割と、ここ数年でよく見る様になりましたからね。
仕入れの際に色がミックスされて出荷される事が多いのが難点ですが、お客さんからしたら好きな色が選び放題です。
ぜひ素敵なブロッチの付いたパンジーを探してみてください♪
読んで頂きありがとうございました♪