お洒落に花を飾りたい!
今回はタイトル通り簡単な小技を使って、何気ない花をワンランク上のお洒落な花に見せるテクニックの紹介です。
上手く花を活ける、というよりは【上手く花が活けてある風】に見せるといった感じです。
もちろん、気楽に楽しんで欲しいので高価な特別な花を使うわけではありません。
使うのはこちら!
観葉植物でも人気があります【ドラセナ】です。これはドラセナの【スノーホワイト】という品種です。
ドラセナと言えば見た目通り南国の葉っぱですが、なかなか粋な名前ですね〜。以前紹介したコスモスの活け方にも登場させましたが、あの時は赤系の色味でしたね。
この形のドラセナは、何種類か色のバリエーションがあってそれぞれ名前も違うのですが、気に入った色で良いです。赤や茶系なんかもあります。
形はこんな感じで、長くて面積のある葉っぱが沢山ついたものが良いです。
今回は黄色いバラ2本にこのドラセナを一本足して良い感じにしてみたいと思います♪
ドラセナをホッチキスで留める!
上手に見せると言ってもホントに簡単です。その方法は、このドラセナの葉を、なんと丸めてホッチキスで留めてしまいます。
用意する物は普通のホッチキスだけです。まず始めに今回は3枚、茎に近い下の方から葉っぱを取っておきます。そしてドラセナの葉をこんな感じでクルッと丸めて、
そのまま留めちゃいます。真ん中のちょっと堅い筋みたいな所を針が跨ぐ感じでも良いですし、
左右の二箇所を留めても良いです。
縦に2回留める人もいますが。要は溜まれば良いです。丸める大きさも、ふんわり巻けば、
こんな感じになります。好みで良いですが、ぺったんこ過ぎるとあまり意味がなくなるので、膨らみは残しましょう。緩やかなループといった感じ。
これを残りの葉っぱにも行います。
すると、ちまきの様な物が たくさん出来ました。
これを花瓶に入れて、最初に外した3枚くらいの葉っぱも入れてやります。
これで土台の完成です♪最初に何枚外すかは自由です。花瓶が低ければ全部外してから何枚丸めるかを決めてもOKです。
ドラセナの中に花を挿す
後はこの中にバラを挿してみます。
すると、こんな感じになります♪
いかがでしょうか。ちょっと葉っぱの位置を調整しましたが、バラが二本の割にはボリュームも出て、ただ花瓶に入れたというより、作った感じがしませんか?
ポイントは、敢えて空間をあまり作らない事。空間というか、隙間ですね。
花の下に緑色の土台が来る事で、グッと花の存在感を強調しています。なので、そこに隙間があるとあまり効果がありません。
ドラセナが引き立て役も兼ねているんですよね。どちらかと言うと、フラワーアレンジメントに近い見え方ですね。
あとは、最初に外した葉っぱで動きを出しています。よくわからなければ、同じ場所にまとめて配置すると良いです。外した葉っぱは動かせますからね。
もう少し花を足してみる
ドラセナはとても持ちが良いです。なので、花が傷んでもドラセナだけ元気だったりします。コスパ良いんですよねー。
そこで、追加でガーベラも足してみると
こんな感じになります。じつはこれ、ドラセナの土台が良い花留(はなどめ)になっていて、思っていた場所に花を配置する事が出来るんですよ。
バラ2本とガーベラ3本だけだと、結構花が花瓶との隙間で動いちゃいますからね。花瓶の口より茎が細いので、その隙間で茎が遊んじゃうんです。
そう言った意味でも、非常に使いやすいテクニックです。じつはこの花留め、花束とかでもよく使います。
そして、このドラセナを丸めるというテクニックは、フラワーアレンジメントでもよく使います。
左端の赤いドラセナですね。秋っぽくも出来て便利ですよ。
もう一つ、ドラセナを丸めてホッチキスで留めるのではなく、丸めて葉っぱに癖を付ける方法もあります。これはもう言うまでもなく。
丸めて手を離すと
こんな感じに曲がってくれます。あまりハードに行うと、葉の真ん中を通る筋が折れますので、優しくやってください♪
おわりに
ドラセナは年中有って、超メジャーな花材なので高確率で花屋にあると思います。1本が150円くらいで、あのボリュームです。
今回も一本しか使っていません。とてもコスパが良くて、使い方も色々有って楽しい葉っぱです。
似た様な使い方が出来る葉っぱとして、ニューサイランという葉っぱや、ハランという葉っぱもあったりします。
いずれも強い葉っぱなので、ぜひ色々と試してみてください。
※葉っぱによってはNGな物もあります。柔らかい葉っぱや、水気が多い葉っぱなど。特にモンステラなんかはNGです。
花屋に行くと花ばかりに目が行きがちですが、葉っぱを上手く使う事で花をより良く見せる事が出来ます。花業界では、上手な人は葉っぱの使い方が上手いって言われていますからね。
花をお買い求めの際はぜひ、こんな葉っぱ達も一緒に見てやってください♪
読んで頂きありがとうございます♪
フローリストの いろはでした♪