はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

知らなきゃ損するかも!?花の値段が高くなる時

花の値段が高い時期

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フローリストのいろはです〜!最近、花の値段とか、お金の事とかの記事ばっかりですが、今回もお金の事です(笑)

 

花の値段って高いと思いますか?私は正直言って、高いと思います。

 

でも、適正な価格設定がされているとは思います。それは、花一本の原価やら、流通コストやらを知っているからです。

 

また、花屋の花の維持管理費等を分かっているからです。

 

決して、否定する事はしませんし、まあ、立場上できませんよね。

 

そんな花の値段ですが、実は一年間の中で大きく変動する事があるんですよ。

 

どんな時に高くなるのか、また、それの様々な要因も一緒に紹介して行こうと思います。

 

イベントの花(季節行事)について

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まず、季節の行事で需要が増えると、価格が跳ね上がる花があります。

 

代表的な行事としては、母の日とクリスマス、お正月ですね。

 

  • 母の日・・・カーネーション全般がプレミア価格になります

 

  • クリスマス・・・赤い花(バラやカーネーション)が高くなります。

 

  • お正月・・・菊などの和風な花、蘭類などの花が高くなります。

 

その行事でよく使われる花の値段が高くなるんですよね。

 

行事の花が高くなる理由

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では、どうして需要が増えると花が高くなるのか。気になりますよね。

 

1つ、誤解をされると困るので断っておきたいのですが、

 

決して【たくさん売れるから、価格を高くしちゃおうぜ】っていう訳ではないです。

 

意地悪で、どうせ売れるなら高く売ろうぜ。という訳ではないです。

 

単純に、限られた量の花をみんなで分け合う、ていうか、取り合うから高くなるんですよね。

 

かっこよく、それっぽく言えば需要より供給が少ないからって事です。

 

背景にあるのは、花の価格設定が自由な事

需要と供給のバランスが崩れると値段が高くなると言う事です。

イメージとしては、オークションに近いです。

 

そしてこの背景には花の価格設定が基本的に、常に時価である事が関わっています。

 

定価やメーカー希望小売価格が無いので、上も下も制限が無いんですよね。年中決まった価格で出回れば、こんな事にはならないのですが。

 

仕入れでは、より高い値段で買ってくれる人に花が売られていきます。

 

欲しい人が多い花は、【引き合いが強い】って言われたりします。

 

そうそう、だからドラフラワーって人気で手に入らないのに価格は高騰しません。メーカーさんが決まった価格で卸してくれますからね。

 

なので、もしドライフラワーの花をゲットしたり、ちょっと花でも飾ろうと思った時は、これらのイベントの1週間前位からは、控えた方が良いと思います。

 

もちろんイベント、行事用の花としてはぜひお買い求め頂きたいです♪

 

自然災害で価格が高騰

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もう一つ、価格が跳ね上がる時があります。それは、自然災害によるものです。これは2つパターンがあります。

不作の年

これは、数年前にありました。地獄を見ましたよ。いや、ホントに。なんと言っても、かすみ草が原価で1本400円しましたから。

 

しかも、どう見て脇枝。これは参りました。

 

原因は、夏が暑過ぎた。そのため、うまく育たなかったりしたんですよね。

 

通常、暖かくなると咲く花は、日本列島は南から気温が上がってきて、それに合わせて徐々に生産地が北の方面へと移行していきます。

 

それで、長期的に花が出回ります。桜で考えるとわかりやすいですね。

 

 

最後は北海道の方からの出荷が増えるのですが、熱くなり過ぎると、早々に北の方の産地の花が咲き始めて、早く出荷しないといけなくなります。

 

そうすると、花が全然無いぜ!っていう時期が出ます。すると、そこで出回る花の引き合いがとんでもなく強くなるんですよね。

 

全ての花がそうなる訳では無いですが、かなりの花が高くなります。

 

そうそう、数年前に野菜もとんでもなく高くなった時、覚えてますか?あの時ですよ。

 

基本的に、野菜が不作な時は花も不作が多いんです。

 

突発的な災害

もう一つは、台風や大雨、大雪など。突然起こる災害ですね。これも、やはり生産者さんの出荷量の減少の原因になります。

 

異常気象と災害のダブルパンチを喰らってしまうと立ち直るのが本当に大変です。

 

東日本大震災の時は、【リンドウ】という花が高くなった事もありました。

 

また、海外では台風の影響で【デンファレ】という花の生産地が打撃を受けて出荷が止まり、高い花しか買えなかった事も。

 

誰も悪くないんですけどね。

 

仕方ないのですが、これが結婚式の花のように、前から内容や価格をお約束してある花だった時は、もうどうしようもないんですよね。

 

今後、需要が増えるかも?

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個人的に今後、もし母の日の様に定着し、て花が人から人へ行き交う様になったら良いなっていう日を思い浮かべました。

 

  1. 3月9日【ミモザの日】
  2. 【父の日】なんか渋い花?
  3. 8月7日【花の日】
  4. 【敬老の日】
  5. 【ハロウィン】オレンジの花
  6. 11月22日【良い夫婦の日】

 

これらの日は、結構、花が良く売れる日なんですよね。特に、敬老の日はよく花をお買い求め頂きます。ハロウィンはカボチャですけどね。

 

プレゼントも多様化する昨今ですが、花は瞬間的な美しさを持っていて、文字通り特別な日に花を添えてくれます。

 

決して主役で無くても良いので。何かプレゼントと共に一輪でも花を添えてみたら、きっと喜ばれると思います♪

 

おわりに

そんな感じで花が高くなる時もありますよっていう事です。

 

まとめると、季節行事や自然災害で、花が手に入れにくい時は、オークションの様に値段が上がるという事です。

 

逆に言えば、安くなる時もあるので足繁く花屋に通ってみれば、良いお買い物ができるかもしれません。

 

一般的に旬の花が大量に出回る時期は安くて質も良いです。このブログでも時々花の出回り時期を書いてますので、良かったら参考にしてみてください♪

 

いろはでした♪