はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

超簡単な多肉植物の育て方。初心者向けに解説します!

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今回はとても可愛らしくて、育て方も非常に簡単な多肉植物をお勧めする記事となっています。たくさんの魅力が詰まった植物ですので、まずはその魅力と簡単な育て方を御紹介していこうと思います。

 

ガーデニングと言っても、基本的に室内で育てられるのと、ちょっとした気遣いで何年も楽しむことが出来るので初心者の方にも最適な植物だと思います。近年、多肉植物のプリプリした感じに病みつきになる人が続出しています。ぜひこの機会に、始めてみてはいかがでしょう。

多肉植物の育て方

多肉植物の育て方はとっても簡単で、室内の日がよく当たるところに置いて、時々少量の水をやる。たったこれだけです。春から秋に掛けては、直接雨が掛からない軒下などで育てる事も可能です。水も少量で良いです。どのくらい?って聞かれると困りますが、霧吹きで2,3回土にプッシュするだけでも良かったりします。しかし、実はこの水やりこそが失敗の一番の原因だったりします。

 

多肉植物は、とにかく水のやり過ぎに注意

多肉植物は、元々は乾燥していて水分の確保が難しい地域で育ってきました。その為、かなりの水分を貯め込むことが出来る構造を持った植物です。ですので、その地域に合わせた水分の補充が必要となってくるわけです。

 

と言っても、大量の水を誤って与えたとして、次の日に枯れてしまうという訳ではありません。どちらかというと、毎日ちょっとずつお水を与え続けるような方法が一番良くないです。乾燥地域だって、雨が降るわけですからね。一度に大量の水が掛かる時だってありますよね。

 

なので、大事なのは土の中が常に湿った状態にはしない事。これが重要です。乾いたら水を与える。なんなら、ちょっと忘れた頃にあげても丁度良いくらいです。私は大体2週間に一度位、寒い冬なんかは、ほったらかしにしている事もあります。夏は1週間に一回くらいです。常に冷房が効いてて涼しければ、もう少し長めでも良いかもしれません。

 

また、自然の気温に合わせて育てていると、冬場に寒くなってきた時、水が抜けてしまったような枯れた姿になる事があります。この時に焦って水をやるのはNGです。暖かくなればまた復活するので、たまに、ごく少量の水をあげる程度で充分です。

 

室内の温度が高いのに水をやらなくて枯れてしまった場合は与えてください。置かれている環境の温度によりますが、暖かいのに枯れたのか、寒い所で枯れたかの違いなので判ると思います。

 

という事で、水は控えめに。これが大事です。案外、心理的に難しい方も多いようですが・・・。

 

多肉植物を購入してきたら

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多くはプラスチックのカップに入っていると思いますが、それをそのまま何かの容器に入れても大丈夫だったりします。ただ、複数買ってきて1つの鉢に色々混ぜて植えたい時(寄せ植えって言います)は、その鉢に土を入れる必要があります。

多肉植物の土について

水のやり過ぎに注意の多肉植物ですので、土もやはり水はけが良い土が好ましいです。どんな感じかというと、土が粒上に近い感じをイメージすると分かり易いと思います。

例えば、その辺の泥が詰まった容器と、ビー玉が詰まった容器とでは、ビー玉の方がより多くの水を通します。園芸用品店にも様々な土が売っていて、どれを買えばいいの?ってなると思いますが、そんな時は選択肢として

  1. 多肉植物用の土を買う
  2. 赤玉土と鹿沼土の小粒と腐葉土を混ぜる(5:3:2)くらい

が主な選択肢となります。②は、人によって言う事がマチマチです。

特に腐葉土の部分が違ってたりします。

  • 『しっかり根を土に植えないとグラグラするけど、排水性も欲しい。』
  • 『しかし排水性に特化すると、水が抜けすぎる。』
  • 『そもそも排水性とは置く場所によって温度が違うので必要な水の量が違うから、一概にどのくらいの排水性は必要なのか違うよね。』

こんな感じで様々な意見が飛び交っています。

赤玉土や鹿沼土は粒状の土で、腐葉土はいわゆる土です。

 

粒状の土だけでは水の通りが良いですが、しっかりと根を固定する事が出来ません。そして、水をキープする力が弱過ぎる事があります。この辺りの調整の仕方が人それぞれ違うんですよね。

 

そして、腐葉土もまたピンキリで。でも、多肉植物はそこまでシビアにこだわらなくても良いかなと思います。強いですから。腐葉土だけで育てた事もありますし。生産者さんに分けてもらった上質な土ですが。

 

しっかりと植え付けを安定させるため、また、少しは水を土の中にキープする為、私は腐葉土を混ぜています。赤玉土と腐葉土だけでも大丈夫だったりします。

 

赤玉土は少量で販売していますが、鹿沼土や腐葉土は大きい袋で売っていることも多いです。不安な方や、土の置き場所に困るという方は始めから多肉植物用の土を買うのがベストだと思います。

 

土を作るのが難しく感じる方、私もそうでしたが、やってみるとそんなに難しくないです。決まった比率で混ぜるだけですから。料理感覚でやってみましょう。

 

そのあとは多肉植物を土に植えるだけです。穴を掘って、そっと根を置く感じで、動かない様に土で埋めて完成です。

 

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 植えつけた後の管理は変わりません。植物なので当然多肉植物も成長します。やがて茎が伸びてカッコ悪くなったり、横に広がり過ぎて窮屈になったり。そんな時は大体、土の中の根っこも窮屈な感じになっていますので、一回り大きい鉢に植え替えると良いでしょう。

 

初心者に多肉植物がお勧めな理由

おわりに、多肉植物がお勧めな理由を紹介します。

  • 管理が簡単。
  • 安いものが増えた。(100均でも見る事がある)
  • 種類が多すぎて最高。(マニアックで高価な品種もあるんですよ・・)
  • かわいい。

どれも説明不要なので箇条書きにしました。これに加えて、実は【増やすのが簡単】というとても素晴らしい特徴も持ち合わせているんです。これについては改めて詳しく書こうと思っています。

 

多肉植物は何年も、ちゃんと管理すれば一生の付き合いにも出来る植物です。そして今は100円から買える時代です。さあ、今すぐ買いに行きましょう!

 

という事で、フローリストのいろはでした♪

ありがとうございました。