はなめも。~花屋のメモ帳~

現役フローリストが語る花と花屋のあれこれ。初心者向けにわかりやすく書いてます。花生活を始めませんか。

プレゼントに花を贈りたい!花の予算や相場は!?花屋に行く前に知っておくべき事。

花屋に行く前に知っておくべきこと 

そうだ、花をプレゼントしよう!でも、花屋って、なんだか行きづらいなー。そんな人、きっと沢山いるかと思うんですよね。普段なかなか行かないですからね。注文の仕組みとか良くわかんないし、相場とか有るのかな?って。

 

本来は花を1本、これでも立派なプレゼントですし、全然恥ずかしい事じゃないです。多すぎても困ることが有りますしね。

 

でも、やはり節目に贈る花、つまりは 送別会や還暦等のお祝い、冠婚葬祭など、特別な時に贈る花はある程度の相場が存在するのも事実です。

 

特に会社関係で贈る場合や、目上の方へは気にした方がいいですね。

 

お付き合いのある会社の 新店舗の開店祝いに、赤いバラを一輪持って登場! なんてのはどう考えてもその後に影響しますよね。

 

それから、人前で渡す花。ステージだったり、皆さんの前で渡す花だったり。その辺はちょっとサイズやボリュームに気を遣いたいですね。

 

 という事で、今回はそんな時に参考になりそうな事を書いてみようと思います。

 

用途と、それに対しての相場に重点を置いて説明します。ちょっとしたお得な話も交えて行きますので、お付き合いの程、よろしくお願い致します。

 

ちなみに、あくまで平均的な相場です。色んな花屋さんが有るので、特に上質な花を取り揃えている花屋さんや、技術力が売りの店舗、凄まじいこだわりを持っておられる店舗等 に関しては、この限りではありません。

花の予算

花の用途と予算をまとめてみました。花は時価が非常に変動しやすいため、店舗によって同じ花でも価格が異なります。

ここでの予算の内訳を おおまかに言うと、

花束の場合・・・花代+ラッピング代(包装)+技術料

フラワーアレンジメントの場合上記+器代

となります。

 

技術料やラッピング代は店舗によります。技術料は花代に含んでいるところも有ります。では参りましょう!

花束

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まずは定番の花束からいきましょう。

 

誕生日・・・3000円から

これは、何か他のプレゼントに添える様な時は、もっと安くてもOKです。この予算があれば、ある程度の花のリクエストも聞いてもらえると事が多いと思います。

また、なるべく大きく(サイズ重視)といった事もある程度は可能だと思います。

 

送別会等・・・3000円から8000円くらい

個人的に渡すなら3000円もあれば十分でしょう。『みんなからの気持ち』の場合は人数によって1000円位ずつ相場を増やせば良いかと思います。まあ、5000円も有れば人数に関係なく立派に出来ると思います。

 

8000円を超えるようなら、渡す係を二人選出して、2つプレゼントしても良いでしょう。花束って、たくさん持ってるのも素敵です。

 

お悔やみ・・・5000円から

どっちかっていうと、大きなスタンドに乗った花の方が贈る機会は多いでしょう。その際は15000円位からが相場になりますね。

訃報を聞いたのが御葬儀の後だったり、自分の名札の付いたお花のスタンドを送ることが 難しい時などに用いることが多いです。

 

御祝い事・・・3000円から8000円程度

送別会等とほぼ同じですね。違いと言えば、まだ小さいお子さんにあげる事もあるってところでしょうか。

発表会やコンクール等、お子さんや若い方へは3000円くらいが多いですね。

 

コンクールや発表会、ちょっとした大会なんかは、他の出場者の方やお子さんも頂いていることが多くて、案外気を遣うんですよ。見比べる事って、どうしてもあるんですね。

 

なので、大人数が花をもらうようなイベントに花を贈る時は、その開催場所周辺の花屋に事情を話して、相場を聞きましょう。よくある話なので恥ずかしがることもありません。

 名誉ある受賞だったり、定年退職を迎えられた方なんかは、5000円からが安心でしょうか。還暦、米寿なんかの御祝いも同様ですね。

 

花束の相場をまとめると、日常的な事は3000円から、特別な時は5000円から。お子さんは3000円程度って感じでしょうか。

 

フラワーアレンジメント

次に、フラワーアレンジメントの相場ですね。って言っても、基本は花束と一緒です。まあ、なので、そもそもフラワーアレンジメントってなんぞや?って事と、ちょっと気にかけるべきことを説明します。

 

フラワーアレンジメントとは、どんなもの?
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フラワーアレンジメントとは、カゴや陶器などの器に、きれいに花が盛り付けられているようなスタイルのものです。

 

器が沢山あって、色々選べて楽しいです。また、花束と違って作品の自由度が高いので、パッと見た感じで個性も出しやすいです。花束は包んでありますからね。どうしてもラッピング(包装)の中での作品になりますからね。

 

一般的に、金額に比例してサイズが大きくなることが多いです。花束と比較すると、器代金も花代に含まれる為、花の量は花束より減る事もあります。

 

また、全体的な大きさとして、花束と同予算の場合は小さくなる傾向にあります。器の予算も含めて計算する為、あまり大きな器が使えないと、それに見合ったサイズで花を盛るからです。

 

ただし、8000円とかを超えてくると、結構自由に作れるので、大きさを出してほしいと伝えれば大きく作ってもらえると思います。

 

花束は頂いたあとで花瓶に入れる必要が有りますが、フラワーアレンジメントは器に水を足していけば良いので、花瓶が無いなって人や、花瓶の水替え等が手間だなって感じる方にもお勧めです。

フラワーアレンジメントの注意点

持ち運びを考えて

贈りたい方の自宅または会社へお持ちするなら、大きさはどれだけ大きくても構いませんし、配達をしている花屋さんならお願いすれば良いでしょう。

 

しかし、どこかの会場やレストラン等、受け取った側が持ち帰らなければならない事が想定される場合は、ある程度までの大きさにしておいた方が無難です。

 

フラワーアレンジメントというのは、先述した通り 花を盛る器の中にお水が入っていますので、傾けるとお水がこぼれる事も多々ありますし、花をどこかにぶつけて折ってしまうかもしれません。

 

大きくなればなるだけ気を遣って運ぶことになります。

 

名札について

また、フラワーアレンジメントは贈り主(注文する人の名前や会社名)の名札を付ける事も多いです。その際の名札に書いてもらう名前も決めておきましょう。特に 連名(複数人でお金を出し合ってのプレゼント)の場合、順番なんかも気にする事があります。

 

しょうもないトラブルにならないように、確認をしておきましょう

 

鉢物

観葉植物や、豪華なラン類(胡蝶蘭やシンピジュウム等)を贈る事もあると思います。これも万能で、どんな用途にも使えますが、相場が花束やフラワーアレンジメントとは異なってきます。たいへん種類が多いので、ここでは代表的な胡蝶蘭と観葉植物について用途別の相場を紹介します。

胡蝶蘭

用途・・・大体なんでもOK。冠婚葬祭、様々な御祝い事、企業同士でもよく使われる

 

相場・・・15000円~50000円くらい。

ただし、胡蝶蘭というのは花の本数によって金額とサイズが変わります。

最低でも三本付いているやつ(三本立ちって言います)が良いです。結構 見た目に差が出るので、見劣りを気にする状況の時は特に 三本立ち以上 を注文しましょう。

 

近年はミニサイズ等も出回っていて、可愛い雰囲気の胡蝶蘭もたくさん有ります。お若い方や、日常的なプレゼントであれば そういった選択も良いと思います。3000円くらいからありますね。

 

観葉植物

御自宅用・・・3000円位から10000円

新築祝いや、誕生日など。あまり大きなものは邪魔になっちゃう時も有るので、程ほどのサイズにしましょう。テーブルに置けるサイズも喜ばれますよ。

 

会社やお店用・・・10000円位から

これも会社の大きさによりますが、ある程度の大きさは有っていいと思います。こじんまりとしたお店の場合は、5000円位からでも良いでしょう。

 

育てやすいのは ドラセナ類全般、ベンジャミン、ウンベラータ、ガジュマル、ゴムの木あたりでしょうか。最近はウンベラータが人気ですね。

 

観葉植物を贈る際の注意点

とにかく、サイズは気を遣いましょう。大量に配達して困られたこともありますからね。

 

観葉植物は花屋のプレゼントの中でも抜群に持ちが良いんですよ。ずっと飾っておく事になるので、そのあたりも踏まえて、頂いた方の後の仕事や生活に差し支えない範囲で選びましょう。

 

また、鉢のラッピングも多様化しています。お店ならその雰囲気やコンセプトに合っている方が喜ばれます。難しいと思うので、カッコいいとか、お洒落とか、可愛いとかでも良いので、そのあたりも気にしましょう。

 

ラッピングはいずれ外すことになるので、もともときれいな飾る用の鉢に入ったものをプレゼントするのも良いでしょう。ラッピングは外したらプラスチックの鉢になっちゃいますからね。

 

お洒落な陶器や素焼きの鉢に入った物、木のカゴにセットしてあるもの等も、お勧めです。

 

まとめ

という事で、色々と花屋に行く前に知っておいた方が良いかなって事を書いてみました。正直、店員さんに聞いて色々決めたらいいとは思いますが、最近は事前情報を見てから来られる方が多いですからね。

 

余裕をもって、楽しみながら花屋で選んでいただけたら幸いです。

お店によって個性も違いますから、色々見て、お気に入りのお店を見つけてやってください。